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配管保全のお悩み ③工法や金額が不明

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 業者から出された工法や見積りが妥当かどうかわからない マンションの管理組合や住民の方にとって、業者から出された配管工事の内容が、自分たちのマンションに適したものか?見積り額は高いのか妥当なのか? それを判断するのは、大変難しいことではないでしょうか。 このページでは、多くの方が悩まれる配管交換や延命工法の違いや金額についてみていきましょう。 工法につ

マンションの受水槽を撤去し直結増圧ポンプに変更するときの留意点

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 直結増圧ポンプに変更するにあたって知っておいていただきたいこと 受水槽を撤去して、コンパクトな直結増圧ポンプへの切り替えを検討するマンション管理組合が増えています。以下のように経済的にも衛生的にも切り替えによるメリットは大きいといえます。 ・受水槽の点検・清掃費用が不要になる ・受水槽の修理・交換費用も不要になる ・水道水を貯める必要がなく衛生面で向

専有部の配管を管理組合が修繕積立金で交換するには

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 配管がスラブ下と上のどちらかを確認 マンション専有部の修繕は基本的には各区分所有者が、自己負担で個別に行う必要があります。原則として管理組合が勝手に専有部の修繕を行うことはできません。ただし、専有部で起きることが多い水漏れは、近隣とのトラブルにもなりかねないので、管理組合では専有部の配管も修繕積立金を使ってまとめて取り換えたいと考えることが多いといえ

築20年マンション 配管保全の費用比較 3つの保全方法で概算してみました

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 動画     配管の保全方法の違いでトータルの費用に大きな差が出ます 上のグラフは配管保全にかかる長期的なコストを、築20年から80年までと、築20年から60年までの2パターンで、保全方法①~③を比べた結果です。一般的に築20年前後のマンションでは、専有部内の給水管と排水管は錆びない材質を使っている場合が多いのですが、錆びはつかな

給排水管は何故サビるのか 黒錆で保全はできるのか

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 鉄は何故サビる? 鉄は酸化物である鉄鉱石を溶鉱炉等で、莫大なエネルギーを使って、鉄に精製しています。 自然界では、図1のように高いエネルギーから、より安定している低いエネルギーになろうとするため、特別、何もせず、放っておけばサビて酸化物になろうとします。 【関連ブログ】 ⇒マンションの給排水管の代表的な延命工法の原理と留意点 動画   鉄と

マンションの給排水管の代表的な延命工法の原理と留意点

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 各工法の原理と留意点 マンションの給排水管は、古くなれば取り換えるのがベストの選択ですが、予算の関係で延命工法をご検討なさる場合のご参考にしてください。 各工法、それぞれ留意点がありますが、営業時にはあまり説明がない恐れもありますので、ご自分のマンションで該当する工法の説明を受ける際に、担当の営業の方にご質問してみてください。 参考文献:「管更生技術

火災保険申請代行詐欺にご注意を

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 詐欺被害件数が増加の一途です 保険金を使って修繕ができますと勧誘してくる詐欺が年々増加しています。 図1は独立行政法人国民生活センターが出典のグラフですが、「火災保険を代わりに申請し保険金を使ってリフォームしましょう。」という類の詐欺です。 申請代行の全てが詐欺というわけではなく、リフォームとの抱き合わせの提案をしてくる業者による被害が多いというのが

配管保全のお悩み ①配管の老朽化 経年劣化

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 築年数と共に老朽化する給排水管 マンションも築20年を過ぎてからチラホラと水漏れ事故が起こり始めます。国交省のデータによると、築40年以上でも修繕積立金不足により、7割以上のマンションで給排水管の大規模修繕が行われていません(リンクのPDFデータの302ページ、337ページを参考)。 このようなマンションでは、築50年を過ぎると、毎年のように水漏れ事

配管保全のお悩み ②修繕積立金の不足

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 大規模修繕で必要のない工事に多額の修繕積立金が使われている 一般的なマンションでは長期修繕計画に則って、12年~15年に1度、主に外壁の修繕や屋上の防水のやり直し、エレベータの交換といった大規模修繕が行われています(国交省:長期修繕計画作成ガイドライン)。良心的な管理会社の場合は別ですが、「長期修繕計画表=管理会社の売上予定表」と陰でささやかれるよう

内視鏡カメラで撮影した状況事例 もらい錆び、スライム、スケール、詰まり等

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 給水管内の状況事例 給水管内は、サビだけでなく、もらい錆※1やスライム※2によっても汚れが付着していきます。 ※1 もらい錆:共用部の立管で発生したサビが、その先の配管に付着 ※2 スライム:ヌメリともいわれる細菌により生成された膜で、配管内の表面に付着 生活水としての衛生面を考えると、もらい錆やスライムの付着防止や除去が望まれます。 この動画は上の

築40年マンション 配管保全の費用比較 3つの保全方法で概算してみました

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大 運営方針で修繕積立金の残高や配管保全に関する状況が異なってきます マンションも築40年ほどになると、ちらほら水漏れや排水管の詰まりなどの問題が起きてきます。安心してマンションライフを過ごすために、給排水管はしっかりと保全しておきたいものです。では、築40年のマンションでは、この先どれくらいの費用を配管保全にかけたらいいのでしょうか。 このページでは、

簡易式の 水漏れセンサー を使ってみた

2千円以下の簡易式の漏水センサーをいくつか購入して、実用性について考察してみました。 よくネットなどで売られている小型の水漏れセンサーについてお話します。 たとえば、洗濯機の排水管を例にとると、 ・排水ホースが外れてしまった ・経年劣化で排水ホースに亀裂が入ってしまった ・洗濯機の真下に排水溝があり、高圧洗浄を長年されずに排水管が詰まって逆流してきた といった様々な要因で、水漏れ事故が頻発していま

日本初!ローン不要 定額制マンション修繕サービス(メンパク)のご紹介

修繕費用不足の賃貸オーナーの方々に朗報 従来の大規模修繕では、まとまった金額が必要になり、場合によっては7年~10年程度のローンを組んで行う必要がありました。メンパクサービス※は、今、注目されているサブスクリプションのような仕組みで、15年間に平準化した月額料金を支払えば、建物を維持管理できるという画期的なサービスです。(※メンパクサービス:メンテナンスパッケージの略) メンパクは決定権が集約され

給水ポンプの24時間監視システム導入で修繕積立金を節約へ

信頼性と経済性を両立した監視システム 従来の点検方法 受水槽のあるマンションでは、受水槽から水を汲み上げるために加圧ポンプもしくは揚水ポンプが稼働しています。受水槽がない場合は、直圧直結方式でなければ直結増圧ポンプが稼働しています。 これらの給水ポンプは定期的な点検が必要で、従来の点検方法では、技術員が現場に向かい、彼らの経験則に基づく判断が大きいために、点検報告をした直後に、ポンプに不具合が生じ

ライニング工法の留意点

重要!! 研磨・塗布方法で配管寿命に差が出る! 築年数が経ったマンションでは、排水管の漏水対策としてライニング工法を検討されている場合も多いと思います。 単にライニング工法といっても、研磨の仕方や塗布の仕方で、その後の配管保全費用に大きな差が出てきます。 ライニング工法でしっかりと研磨や塗布ができていれば、将来的に高額な配管の取替えを行う必要がなくなる場合もあります。 見過ごされがちですが、費用面

賃貸オーナーさま必見 配管保全のお悩み丸ごと解決! 住生活新聞に取材されました

業界では最多の20万部が発行されている住生活新聞1月号に、配管保全センターに関する取材記事が掲載されました。 この投稿記事では、新聞に記載されている内容を補足している配管保全センターのホームページのリンク先をご紹介します。   ※掲載記事のPDFファイルはこちら     イラスト① 新聞の記事内容は、賃貸オーナーさま向けに、イラスト①にあるようなマンションの配管保全に

窓サッシの修繕費   従来工法より 7~8割削減!

マンションでは、築40年以上になると、排水管の保全とともに、急きょ問題にあがってくるのが窓サッシの修繕です。 窓サッシを修繕する場合、ほとんどのケースでは、カバー工法という工法が用いられています。カバー工法とは、新しいサッシを今までの古いサッシにかぶせる方法です。サッシの上にサッシをかぶせるので、今までよりも、窓枠が小さくなってしまいます。 また「カバー工法」では、すべての窓を交換すると、1世帯あ

あきらめていた耐震補強 なんとかなるかも ①新工法 ②格安診断 ③助成金

耐震補強対策の実施状況 平成30年度(2018年度)の国交省のマンション総合調査からの抜粋で、「旧耐震基準」である昭和56年(1981年)5月31日以前に建てられたマンションにおける耐震診断の実施状況をイラスト①で示しています。 イラスト①    耐震診断を実施していないマンションがまだ6割以上もあることがわかります。 また、耐震性がないと判断されたマンションで、「今後、耐震改修を実施す

受水槽方式から直結増圧方式へ 変更はいくらかかる?

工事内容の概要 マンションでの給水方式を受水槽方式から直結増圧方式に変更するにあたっての事例とそれに要した費用についてご説明します。   今回の事例となるマンションの概要ですが、首都圏の、187世帯の分譲マンションです。 受水槽は、直射日光にあたるのかどうかといった要因で、耐用年数は大きく異なってきますが、40年~50年では更新が必要といわれています。 取替えるとなると、この規模のマンシ

直結増圧方式に変更できるか? 5つの考察ポイント

「給水方式を受水槽方式から直結増圧方式に変更したいんだけど、うちのマンションは変更できますか?」 というお問合せをよくいただきます。 変更可否の条件が全国一律であれば、簡単なのですが、市町村単位で世帯数による制限や、何階建てかという階数による制限等の方針が異なり、また、その方針が随時変更されます。 よって、その地域地域での現状を正確に把握するには、該当部署にお問合せいただくのが一番確実になるのです