2022年9月24日
この記事のカテゴリー : 受水槽の保全・直結化
表①
まず、最初に某メーカーでは、分解整備を4~7年周期、交換を10~15年程度で実施することを目安として提示しています。また、消耗部品の交換の目安を2~4年としていました。 国交省の長期修繕計画ガイドラインでは、分解整備を5~8年周期、交換を14年~18年程度で実施と記載されています。 それから施工会社(1)では、ポンプはメンテナンスしなければ15年程度、メンテナンスすれば20年以上持つ場合もあると記載しています。 最近の加圧ポンプや増圧ポンプは昔のものよりも故障しづらくなっており、分解整備しなくてもかなり寿命が延びる傾向にあると言えます。 この考えに基づき、施工会社(2)のように、最近のポンプに関しては、分解整備は原則行わず、ポンプの状態次第で12年~20年以上持たせるという考え方を示しているところもあります。表②
世帯数等によって、加圧ポンプや増圧ポンプの価格は異なり、施工会社によっても変わってきますが、今回はサンプルとしてポンプ代と工賃で150万円としました。 また、分解整備の費用も、どの程度まで分解整備するのか、また、施工会社によって大きく変わりますので、あくまでサンプルとして今回は1回あたり50万円としました。 例として、某メーカーの案を説明すると、分解整備の周期が5年で5回実施し1回あたりの費用50万円をかけると250万円。交換の周期は15年で2回実施し1回あたりの費用150万円をかけると300万円で、合計550万円となります。 国交省のガイドラインでは分解整備の周期が5~8年とあるので今回のシミュレーションでは8年、交換周期は14~18年ということで16年としました。 実際に、こういった期間で設定しているところが多いと思います。 施工会社(1)では、分解整備しなくて交換を15年で行うケースと、10年目に分解整備して、21年目に交換するケースで計算しました。 施工会社(2)では、分解整備しなくて12年で交換する場合と、21年で交換する二通りで計算しました。 当然、交換や分解整備の実施周期が長いパターンのほうが安くなります。 一番上の案と施工会社(2)の分解整備なしで21年使い続けた一番下の案とは3倍以上の金額差になってますね。