配管保全

お風呂の水道管を全て交換すると いくらかかる?

作成日:2020年1月27日
著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大

マンションの浴室の給水・給湯管を水道メーター・給湯管から全て交換する際の費用

古いマンションで専有部の水漏れが目立ってきたために管理組合で一気に専有部の配管も交換しようといったような場合、どの程度、費用がかかりそうかの感触をつかんでいただくための情報を記載します。


今回は給水管は水道メーターから蛇口まで、給湯管は給湯器から蛇口まですべてを天井配管にして、浴室内では露出配管にするといったパターンです。

どのマンションでも通常は玄関の横あたりのパイプシャフト内に水道メーターと給湯器があります。
作業としては、おおまかには
①パイプシャフトから既存の点検口や既存の通気口から新しい配管を浴室のほうまで配管
②浴槽にある蛇口の真上まで配管を持ってくるために新しい点検口を浴槽の上に開ける
③浴室の蛇口の真上に配管を通す穴を給水管・給湯管の2つ分あけて配管を蛇口までつなげる
という流れになります。

新しい配管は架橋ポリエチレン管という材質で、錆びなくて柔らかい施工性の高い材質のものと利用します。現在は、この配管を専有部内の給水管・給湯管に使うのが主流となっています。

なお天井配管で、浴室内は露出配管にした理由は以下です。
・床下に配管しようとすると玄関から浴室までの床をはがす大がかりな工事になってしまいます。
・浴室の蛇口がある壁の裏側には、天井から蛇口の裏側までのスペースがなく、配管を浴室内で露出させない方法をとると、浴室の壁を壊したり、浴室の裏側の部屋の壁をはがして梁に穴をあけたりといった大がかりな工事になる
ということで、工事費用が数十万と高額になるため予算の関係で露出配管の方法としました。

一般的な工法での費用感についての情報はこちらもご覧ください。
https://haikan-hozen.co.jp/cost/

費用の項目

まず当然部材があります。
・配管、配管をつなぐ継手や配管を固定させる支持金具
・露出部分をカバーする化粧カバーや化粧カバーをつなぐ継手
・それらを固定させる支持金具
といったものが必要です
これらは、水道メーターや給湯管から蛇口までどれくらいの距離があり、また露出させる長さがどれくらいあるのかといった状況で変わってきます。
単価は見積もりに記載されていますので複数社との比較で、部材が高いか安いかは判断できます。ただ、こういった部材はそれほど業者により変わることは少ないと考えられます。

工賃は、業者間で費用に差が出てくると思われます。
・天井に点検口や壁に穴をあけそのあとクロスを貼ったりして内装を修復する工事
・配管をつないだり固定したりする工事
・梁に穴をあけるコア削孔の工事
といったものがあります。
マンション全体で一気に短期間で工事を行う場合は、その分、多くの職人を確保する必要があり、1次請け、2次請け、3次請けといった体制になり、それぞれに利益が載せられるのでどうしても見積もり額自体は
高くなっていきます。

それからその他の費用として養生費、出てきた廃材を処分する費用配管等を運ぶ運搬費や交通費、それから諸経費といった費用があります。

費用が異なる要因例

それで今回のケースの費用は結局いくらくらいかかるのかということですが、結論からすると、ここに記載したような様々な要因で見積額は大きく変わるというのが正直なところです。


知人の業者に頼んで、床下をはがすのでなく天井配管にして、天井に開ける点検口の数は少なく、また開けたあとの復旧の内装もそれほどこだわらず、天井裏の梁は複雑でなく簡単で、浴室内は露出配管にして、量水器・給湯機から蛇口までの距離が近く、パイプシャフト内から天井裏には配管が通るスペースがあり穴をあけるコア削孔という工事が不要でパイプシャフト内はいろんなものが入ってなくて人が入って作業する
スペースが十分あるケースであれば15万円といった金額になると想定されます。
これらの条件が違っていれば20万、30万、50万と高くなっていきます

また、トイレや洗面所、洗濯機、キッチンなども同時に行うことも多いと思いますので、その際は、さらに費用がかさんできます。

リフォームで床や壁をはがすといったことを行う際に、配管も一緒にやり直す場合は、面倒な作業が必要でなく、配管をつなぐ作業も簡単なので、配管工事自体はかなり安くつきます。この場合は、浴槽だけに範囲をかぎれば部材と少しの工賃だけですみますので10万円もかからない場合もあるかと思われます。

それから配管から水漏れが起きて、階下のかたの部屋も水浸しになり、1日でも早く直さなくてはいけないといった時間的に余裕がない場合は、やはりどうしても特急料金として高くなりがちです。

リフォームを行う際には排水管も同時に取り換えてしまうほうが安く着く可能性が高いです。
なお、浴槽も取り換える場合は、浴槽が古いタイプのものだとかなり高額になる可能性もあります。

ということで、リフォームに合わせて行うとかなり安いですが、リフォームのタイミングでなく、浴室の給水・給湯のみを水道メーターや給湯管から取り換える場合は安くて15万程度、高いと数十万円。
古いタイプの浴槽も変えるというときは、場合によっては100万円を超す場合もあります。

要はケースバイケースということになりますが、最低ケースではこれくらいという感覚を持てれば、
みなさんが実際に見積もりを取るときに、ある程度は、見積もり価格の妥当性を見極められるのではと思います。

それとよく言われることですが、アフターサービスがどうなっているかについてもきちんとご確認ください。業者が倒産しても10年間は不具合を保証してくれる保険に加入しているかどうかもチェックポイントとしては重要です。ただ、保険に加入できる業者は、それなりの体制を整えているところが多く、費用としては格安にはならない場合もあります。

 

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