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給水・給湯管の取替工事 リフォーム時だと○○円でお得!

2022年7月23日
この記事のカテゴリー : 給排水設備の更新 いくらかかるか

配管の取替え工事は、水回りの床や壁をはがすリフォームと同時に行うのが最も経済的だと以前からお伝えしておりますが、今回はその具体的な事例をご紹介します。

事例となるのは、築46年の賃貸のワンルームマンションで、空きが出た際に、古くなったキッチンや洗濯パンを取替えるタイミングに合わせて、給水管・給湯管を全て取替える工事を行いました。実際にどういった部分をどのように取替えたのか、その結果、費用はいくらかかったのかをご紹介します。

今回の工事では、配管の取替えを行うだけで、工事に伴って剥がした壁や床を元に戻す内装復旧費用は、配管工事費用には含まれていません。もともと、リフォーム業者がキッチンや洗濯パンを新たに設置し、床のクッションフロアやクロスも貼りかえる予定でしたので、内装復旧費用はリフォーム費用として予算組みされています。

配管取替え前

では、取替え前の状況を画像①でご説明します。

画像①

まず、既存の給水管ですが、パイプシャフト(PS)内の水道メーターから始まり、給湯器、ユニットバス内の浴槽と洗面台のシャワー付き混合水栓とトイレ、さらにキッチンの蛇口につながっています。洗濯機用の給水管はなく、キッチンの蛇口から分岐してホースでつながっていました。

それから既存の給湯管は、給湯器からユニットバス内の浴槽と洗面台のシャワー付き混合水栓とキッチンの蛇口につながっています。

これらの既存の給水管、給湯管を全て、新しい配管に取替えます。

給湯器は、玄関を入ったところの壁に設置されています。給湯器自体も新たに取替えるので、配管の取替え工事では、新しい給水管、給湯管とも、リフォーム業者が新たに設置した給湯器に接続しやすい状態にしておきます。

なお、キッチンの横に洗濯パンがあり、その横に冷蔵庫がある使いづらいレイアウトでしたので、キッチン⇒冷蔵庫⇒洗濯パンという並びにレイアウト変更することになりました。配管の取替え工事の中で、キッチンとキッチンの隣にある洗濯パンを取り外します。

それと、部屋の中には、画像①に黄色の点線で示した3つの点検口が既に開口されている状態でした。

今回の工事での排水管の取り扱いについて

今回の工事で、排水管についても、以下のことを行いました。
・洗濯パンを移動するため、洗濯パンの下に配管されている排水管の横引き管を延長する
・キッチンの大きさを変えるため、キッチン台への立ち上がりの排水管も取替える

工事が始まり、キッチンのコンロ台と洗濯パンを外してみたところ、排水管の横引き管が、床下ではなく床上に配管されていることがわかりました。

排水管を床下に配管することも可能ですが、ユニットバスからキッチンに続く排水管が既に床上になっており、今回は勾配の関係で床上のまま排水管を配管することとしました。

画像②

配管取替え後

それでは、配管を取替えたあとの状況を画像③でご覧ください。

玄関を入ってすぐの左側の壁に既存の給湯器が設置されており、給湯器の下の壁の一部を開口し、新たな給水・給湯管を配管しました。それに伴い、床の赤色の点線枠で示した部分を開口しました。

キッチンと洗濯パンを取り外し、キッチンとユニットバスの間の壁も一部開口しました。それが画像③のオレンジの点線枠で示した箇所です。

また、洗濯機用の蛇口を新たに作るために、洗濯機を置く後ろの壁を一部開口し、給水管を新たに配管しました。なお、配管の材質は、給水管はHIVPという耐衝撃性の塩ビ管、給湯管は架橋ポリエチレン管で、いずれも錆びない材質としました。

画像③

ユニットバス裏の取替え

画像④にユニットバス裏の取替え後の画像を載せてます。

ユニットバスの壁とキッチン横の壁の狭いスペースに、ユニットバスの混合水栓用の給水管と給湯管を配管しました。特に給水管の蛇口は奥まった位置にあり、手が届きにくく、配管の接続が難しいため、ユニットバス内の浴槽にある点検口からも手を入れて配管作業を行いました。

トイレの給水管は今回の工事で開口した場所にあったので、楽に配管できました。

画像④

パイプスペース(PS)内の取替え

パイプスペース(PS)内の様子を画像⑤に示したのでご覧ください。

工事に取り掛かる際に、水道メーターの手前のバルブを閉めようとしたところ、バルブに接続している給水管が折れてしまうというアクシデントが発生しました。築46年でかなり劣化していたためと思われます。 バルブの中は錆びコブで閉塞しているのが、ご覧いただけます。

急遽、バルブを取替えることになりましたが、そのためには、大元のバルブを閉める必要があり、影響を受ける全ての部屋に声をかけて、一時断水になる旨を伝えました。

声がけが終わってから、大元のバルブを閉め、バルブを交換し、交換後に断水が解除された旨を全ての部屋にお伝えしました。

その後、水道メーターから部屋の中に入れている給水管も新しい配管に取替えました。

なお、アクシデントによるバルブの交換対応は無償で対応いたしました。

画像⑤

作業完了後の全体イメージ

画像⑥に作業完了後の全体のイメージを示しました。

配管の取替え作業自体は約半日で完了しました。

今回の配管の工事費用は、17万2千円で、
・新しいユニットバスのシャワー付き混合水栓
・洗濯機の蛇口の部品代
も含まれます。
排水管の設置しなおしは別費用で、1万5千円でした。

なお、後日に、リフォーム業者が以下の作業を行います。
・新しい給湯器の設置
・キッチン、洗濯パンの設置
・キッチン、洗濯機の蛇口の設置と給湯器への配管の接続。
・壁や床の内装復旧
リフォーム業者の作業完了後は、蛇口までの配管は露出でなく全て壁や床、キッチン等に隠れて見えない仕上がりになります。

画像⑥

いかがでしたでしょうか、参考になりましたでしょうか。

今回のケースでは、リフォームで、壁のクロスと床のクッションフロアの全面貼替を行う予定でした。

よって、給水・給湯管の配管を全て取替える費用は、実質的に約17万円で済ませることができました。リフォーム時に配管を取替えると、かなり割安になるということがおわかりいただけたのではないでしょうか。また、金額的には地元の知り合いの業者に依頼すれば、もっと安く済ませられる可能性もあるかと思います。

今回はオーナー物件のワンルームマンションでしたが、分譲マンションの管理組合の場合でも、各世帯がリフォームを行う際には、一緒に配管の取替えを行うように管理組合でガイドラインを作成しておくとよいでしょう。実施した区分所有者には補助金を出すといった制度をつくり、あらかじめ総会で決議しておけば、各世帯で配管の取替えが励行されるようになるでしょう。

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