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施工業者によってこんなに違う 配管の取替え費用

2022年2月13日
この記事のカテゴリー : 給排水設備の更新 いくらかかるか

今回は、配管の取替え費用について、施工業者の違いで、100世帯であれば、なんと億単位で見積金額が違ってくるという話をします。

マンションの屋内の共用部・専有部の給水・給湯・排水管の取替え費用の見積もり額が安いケースと高いケースを例示しました。全体では、どれくらい見積もり額が違ってくるのかを、よくお分かりいただけますと思います。

今後の配管保全の方針に役立つと思いますので、是非最後までご覧ください。

設定条件

設定条件としては、3LDKタイプの100世帯のマンションで、配管の取替えに伴う内装復旧工事費も含めた見積もり額としております。

 

対象とする配管は、共用部の給水管と水道メーター廻りの配管、および排水管、それから専有部の給水管、給湯管、排水管を、それぞれの劣化状況に応じて全て取り換えることとしました。

なお、屋外の給排水管は、埋設されていることが多く、ケースにより取替え費用が大きく異なるため、今回の試算では対象外としました。

 

既存の配管の材質は、築30年以上のマンションで、一般的に使用されている配管としています。

配管取替の概算見積もり額

それでは、早速ですが、屋内の共用部、専有部の給水・給湯・排水管の取替え工事の概算見積もり費用を表Ⅰに示しました。

工事内容が同じでも、委託した施工業者の作業員の熟練度や、マージンの割合などで大きく見積額が変わるため、目安として、「見積額が安いケース」と「見積額が高いケース」の両方を例示しました。

「見積もり額が安いケース」の金額は、実際に配管保全センターで提示してきた見積もり額を参考に例示しました。

「見積もり額が高いケース」の金額は、実際に他社が提示していたものを参考にして例示しております。

3LDKタイプ 100世帯の配管の取替え費用   (単位:千円)

配管種類配管の材質世帯あたり100世帯
見積額が
安いケース
見積額が
高いケース
見積額が
安いケース
見積額が
高いケース
共用部塩ビライニング鋼管802508,00025,000
異種金属401004,00010,000
塩ビライニング鋼管17050017,00050,000
専有部塩ビライニング鋼管25060025,00060,000
銅管15040015,00040,000
塩ビライニング鋼管4001,00040,000100,000
総計1,0902,8501090,000285,000

表Ⅰ

なお、給水管であれば露出にするのかどうか、排水管の立管は部屋の中に何本あるか、立管と専有部の排水管との接続部は、床下のコンクリートに埋まっているのかどうか、パイプシャフト内のスペースは広いか、狭いか等によっても、費用は大きく変わります。

全てのマンションがこの金額になるのではなく、あくまで参考として記載していますので、ご留意ください。

 

ひとつひとつの説明は省略しますが、安い場合の総計は約1.1億円、高いほうは約2.8億円と約1.7億円の差が生じました。

同じマンションでも、きちんと公募の手続きを踏んで、複数業者から見積もりをとると、これくらいの差が生じることは、珍しくありませんので、業者選定は慎重にしたいですね。

配管保全センターでの見積額のサンプル

ご参考までに、配管保全センターから提示した実際の見積額のサンプルについて表Ⅱに記載しました。先ほど述べたように、露出配管かどうか、排水管の数が何本か等、さまざまな要因で、見積額は異なってきますので、あくまで参考としてご覧ください。

配管保全センターから提示した見積り額サンプル(単位:万円)

No世帯数規模更新対象の配管世帯あたり見積額
300給水管立管
メーターユニット
直結増圧化
15
50給水管立管
メーターユニット
11
500雑排水管立管
(内装復旧工事費込み)
17
170雑排水管立管
専有部横引き管
(内装復旧工事費込み)
33
-ワンルーム専有部
給水・給湯管
(内装復旧工事費込み)
24~

表Ⅱ

①は300世帯規模のマンションでの、給水管の立管と各世帯のメーターユニットを取替え、直結増圧化も行う場合の世帯あたりの見積額です。配管保全センターでは世帯あたり約15万円の見積もりとなりました。

②は50世帯規模のマンションで、給水管の立管と各世帯のメーターユニットを取替えた場合で、配管保全センターでは世帯あたり約11万円という見積額でした。

③は500世帯規模のマンションで、雑排水管の立管の取替えを内装復旧工事費込みで行う場合です。配管保全センターでは世帯あたり約17万円という見積額でした。

④は170世帯規模のマンションで、雑排水管の立管と専有部の横引き排水管、正確にはスラブ下なので共用部扱いの横引排水管の取替えを内装復旧工事費込みで行った場合です。配管保全センターでは世帯あたり約33万円という見積額でした。

⑤はワンルームタイプの専有部の給水管と給湯管を内装復旧工事費込みで行った場合です。配管保全センターでは世帯あたり約24万円です。ファミリータイプでは内装復旧込みで、40万円からといった見積額となります。

相場と比較して、かなり安めの見積額となっています。

 

また、例えば5年間や8年間といった契約期間で、月額同額の保守料を支払うサービスを利用していただければ、一括で支払ったり、ローンを組むことなく配管を取替えられます。これは、「配管メンテ」というサービスで昨年末から開始しておりますので、ご興味のある方は、こちらの配管保全センターのホームページのメールかお電話にてご連絡ください。

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