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メーターユニット化は いくらかかる?

2020年9月16日
この記事のカテゴリー : 給排水設備の更新費用

築20年以上になると水道メーターまわりの配管の保全が必要です

水道メーターの材質は砲金(銅90%、スズ10%程度)性がほとんどです。 築20年以上のマンションでは、砲金性の水道メーターと接続している配管は鋼管であることが多く、この場合、砲金と鋼管の異なる金属での接続となり、同種類の配管同士の接続箇所よりも、腐食がかなり激しく漏水事故のリスクがかなり高いと言えます。 そういったマンションでは、漏水リスクを低くするため、水道メーターまわりの配管をメーターユニット化するところが多いです。

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メーターユニットのイメージ

まず、メーターユニットとはどこのことかですが、右のイメージ図をご覧ください。 この図の黄緑色の範囲がメーターユニットです。各世帯の玄関先の横にパイプシャフトといって水道メーターやガスメーターが格納されている場所があります。ここの水道メーターまわりの止水栓・減圧弁・逆止弁などが一体化されたものがメーターユニットです。交換する際には、給水管の立管からメーターユニットまでの配管と、メーターユニットから先の一部専有部の配管も交換する必要があります。

これまでマンションに使われてきた一般的な配管は、継ぎ手に異種金属が使用されているために、継ぎ手部分が錆びやすく、水漏れが起きやすくなります。共用部や専有部で水漏れが起きやすいのがこの異種金属の継ぎ手部分ですから、早めの交換が必要となるわけです。

黄緑色の部分のメーターユニットを見ていただくと、止水弁・減圧弁・逆止弁とあります。 止水弁は水道メーターや室内の蛇口の取り替えで断水するときに必要になります。 減圧弁はマンションによって付いていない場合もあります。直結増圧ポンプから各部屋に直接給水する場合は、下の階は水圧が高く、上の階になると水圧が低くなるので、どの階でも一定の水圧にするために減圧弁を付けます。水圧の調節をすると、専有部内の配管や給水設備の寿命を延ばすことにも繋がります。

価格の変動要因例(メーターユニット本体)

それでは、メーターユニットの価格の決定要因について見ていきましょう。

まずは水道メーターの口径です。(13A、20A。25A)
各マンションによって異なりますので、口径にあったメーターユニットを選定する必要があります。

口径以外には、下のような要因が関係してきます。マンションのパイプシャフト内の状況によっても異なりますが、オーバースペックにならずに必要最低限であれば、妥当な本体価格になるといえます。

・減圧弁の有無
・減圧弁の取り外しやすさ
・減圧弁の圧力変更可否
・減圧弁・止水栓の向きの変更可否
・逆止弁の取り外しやすさ
・エルボ型かストレート型か
・水道メーターの逆取り付け防止機能有無
・伸縮機能の有無
・接続できる配管の種類、管端の防食有無
・台座の種類:鋼板、ステンレス、アルミ
・1戸用か二戸用か
・軽量化、コンパクト化

定価については各メーカーのホームページなどを参考にすると、1世帯あたり2万3千円から8万円前後の価格帯となっています。
実際に業者に見積りをとると、30%から60%程度、割引されていることが多いといえます。共用部や専有部の配管の更新工事と一緒に行う場合は、さらに割引されることもあるでしょう。

価格の変動要因例(工事費用)

本体価格だけでなく、交換するための工事費用も、以下のような要因で大きく変わってきます。

・人件費単価
・世帯あたりの、のべ作業時間(習熟度も影響)
・世帯数(少なめの世帯数よりも100世帯以上といった多めの世帯数のほうが、ボリュームディスカウントも効いて一般的に割安になります)
・養生費、廃材処分費、交通費、管理費等
・パイプシャフトの広さ
・パイプシャフト内の作業のしやすさ
・立管や専有部配管の交換有無
・コンクリート等のハツリ作業の有無
・保温仕様

業者によって人件費やマージンが異なります。また、世帯あたりの延べ作業時間をどれくらいに見積もるかでも費用は違ってきます。

世帯数と書いてますが、世帯数が多いほど、ボリュームディスカウントも効くので、世帯当たりの単価を抑えられる可能性が高くなります。少なめの世帯数よりも100世帯以上といった多めの世帯数のほうが、一般的に割安になります。

また、世帯数が多いほうが、養生費、廃棄処分費、交通費、管理費の世帯当たりの単価も低めに抑えられます。

それから、パイプシャフトがどれだけ広いか、いろんなものがぎっしり詰まっていずに、余裕があるかどうかによって、作業のしやすさが変わってきます。

なお、メーターユニット化をする場合、給水管の立管や専有部の配管も一緒に交換するケースも多々あります。その場合は、トータルのコストはかかりますが、世帯当たりのメーターユニットの単価を抑えることが可能になる場合もあります。

また、以下のような条件でも異なってきます。
・パイプシャフト内のコンクリートをはつる(剥がす)必要があるか
・メーターユニットの減圧弁や止水弁の向きの変更可否などによる設置のしやすさ
・メーターユニットや水道メーターの保温処理の仕様
といったことです。

世帯あたりの作業費用は、今述べたような要因でかなり変わってきますが、場合によっては2万円程度からの提示が出てくることもあります。

ただし、あまりにも業者に対して単価を安くするよう要請しすぎると、手抜き工事になるリスクも高まります。業者の作業実績やアフターサービス体制なども確認しておく必要があります。

配管保全センターでも、メーターユニット化のご提案はさせていただいておりますので、ご興味のある方は是非ご連絡ください。

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