更新工事・更生工事

マンション専有部 給水・給湯・排水管 取替にいくらかかる?

2021年7月31日
この記事のカテゴリー : 更新工事・更生工事

賃貸マンションの1棟オーナーさんから依頼を受けて提示した見積もりをもとに、専有部内の給水管、給湯管、排水管の横引き管の取替えをどのように行うのかということと、必要な費用をご紹介しますので、是非最後までご覧ください。

今回は、「5階の部屋が空いたので、以前から気になっていた配管の取替えを行いたい」とのことで、オーナーさんから見積もり依頼をいただきました。

築40年で約50平米の広さのマンションです。

配管は給水管、給湯管、排水管とも、いわゆるスラブ下配管です。スラブというのは、今回の場合で行けば、4階と5階の間にあるコンクリートの躯体というか床ですね。

5階の配管を取替えるには、4階の天井を開ける必要があります。

このマンションでは、今後、すべての部屋の配管を取替えていく予定で、取替えのたびに階下の住民と調整を行うのは大変です。そこで5階なら5階だけで完結して配管を取替える方法で見積もりを提示しました。

更新前の配管レイアウトイメージ

イラスト①に今回のケースでの更新前の配管のレイアウトイメージを示しました。

取替えの対象となる配管は、点線の箇所です。すべてスラブ下配管で、下の階の天井裏に配管されています。
水色で示した給水管
ピンク色で示した給湯管
緑色で示したユニットバスと洗濯機からの排水管
が対象です。

ユニットバスの排水トラップからの排水管も取替えます。この部分はスラブ下でなく、スラブ上です。

キッチンからの排水管も、もともとはスラブ下配管でしたが、水漏れがあった際に取替工事が行われ、現在はトイレからの排水管に床上で合流させる形になっています。

従って、今回は、キッチンとトイレからの排水管の取替えは行いません。また。配管後の内装の復旧工事についても、別見積もりとなっています。

イラスト①

イラスト②に、部屋を側面からの視点で見た縦断面図を示しました。

水道メーターからの給水管と、給湯器からの給湯管がスラブ下に入り込んでいますね。

また、浴室と洗濯機の排水管もスラブ下に入り込んでいるのがわかります。

イラスト②

更新後配管レイアウトイメージ(平面図)

イラスト③は、更新工事後の給水管、給湯管の配管レイアウトの平面図です。イラスト④をご覧いただくとわかりやすいですが、階下のスラブ下ではなく、天井の裏に配管させます。

排水管については、イラスト④の黄色枠のようにトイレの床を底上げして排水管を通します。

これにより、階下のスラブ下でなく、スラブの上に配管させることが可能となります。

浴室からと洗濯機からの排水管が、勾配をつけてトイレの排水管に接続していますね。

ちなみに、イラスト④でスラブ下にもともとあった配管は書いてませんが。古い配管はそのまま残します。撤去するためには費用がかかるのと、そのままにしておいても、水を抜いてしまえば漏水の心配がないということで、今回はそのまま放置ということにしております。

イラスト③

イラスト④

イラスト⑤は、工事後の排水管のレイアウト平面図です。

イラスト⑤

更新前の各箇所の写真イメージ

ユニットバス内

画像①のように、赤の丸の箇所に穴をあけ、新しい給水管と給湯管をユニットバスの壁の裏から通して、蛇口に接続します。

赤色の矢印の箇所の古い配管を通していた穴は、目立たないように化粧キャップでふさぎます。

排水トラップから新しい排水管を接続し、勾配をつけてトイレの排水管に接続します。

画像①

洗濯機まわり

画像②のように、蛇口のある壁と床を剥がします(黄色い枠の部分です)。

天井裏に配管した給水管を既存の蛇口に接続します。

洗濯機の排水管と浴室からの排水管を接続して、トイレの排水管に勾配をつけて接続していきます。

画像②

トイレまわり

浴室と洗濯機からの排水管をトイレの排水管に接続するために、左側の洗濯機と隣り合わせの壁を剥がします。

トイレの横引きの排水管を延長して、浴室と洗濯機からの排水管と接続します。

床を底上げして、排水管を隠します。底上げのための内装費用は、今回の見積もりの対象外です。

壁の裏のブロックに穴を空け(赤色の丸の箇所)、新しい給水管を通して蛇口に接続します。

古い配管を通した穴は、目立たないように化粧キャップでふさぎます。

キッチンに給水・給湯管を通すための穴を点検口の裏のスペースにあるブロックにあけます。(赤色の点線の丸の箇所)

画像③

キッチンまわり

画像④はキッチンまわりの画像です。

赤色の丸の箇所で、給水・給湯管を通すための穴をブロックにあけます。

ブロックの裏側は、トイレの点検口の中です。

下の写真では、流し台が既に取り外されている様子がご覧いただけます。

流し台を移動するためにトイレの排水管に接続している流し台の裏の排水管は赤の矢印の箇所で切断されています。

画像④

工期と見積もり額

工期としては出来る限り1日で配管工事を終わらせる予定です。

見積もり額としては、税抜きで30万4千円でご提示しました。

配管工事のあとの内装の復旧は、別の業者が行うので内装の復旧費用は、見積もり額には入っていません。

マンションの各部屋ごとに、それぞれ配管の状況が異なるので、見積もり額は、かなり増減します。

また、見積もる業者によっても、2倍、3倍の差が出て来ますので、なるべく、具体的にどのような工事を行うのかを把握して、見積もりの比較をきちんと行うことをおすすめします。

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