延命装置 排水管の保全

マンションの排水管の”つまり” 老朽化による逆勾配に要注意!

作成日:2019年7月27日
著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大

 

通常のマンションの排水管の勾配は想像以上に緩やかです。
・雑排水管:1/50(50㎝で1㎝下がる)
・汚水管:1/100(100㎝で1㎝下がる)

築40年以上のマンションであれば白ガス管という錆びやすい材質の排水管が多く使われており、築20年以上のマンションでも塩ビ管でなくライニング鋼管という継手部分が錆びやすい材質の排水管が使われていることが多いです。(すぐにご自分のマンションの排水管の材質をチェックしてみてください)

 

排水管は、配管の鉄成分と排水が触れる部分から錆びていきます(排水の量が多く配管の鉄成分と触れる部分が多ければ、それだけ広い表面積が錆びていきます)。


築50年以上では排水管の閉塞率が95%以上のところも!

錆びコブは硬くなっていきますので、高圧洗浄を行っても錆びコブは取れずに排水管が逆勾配になっていく可能性があります。錆びコブが邪魔になって錆びコブよりも先の配管が洗浄できなくなったり、また、錆びにより肉厚が薄くなっている部分を高圧洗浄のノズルやコードで衝撃を与えることで漏水が発生する危険性もあり、築年数が経過すればするほど、高圧洗浄業者から洗浄の実施を断られることが増えてきます。

築40年以上でマンションの終活を考えるべきところであるほど、白ガス管やライニング鋼管の継手部分から大きな錆コブが出来ている可能性が高く、排水管のつまりによる水あふれ、排水管の錆びによる階下への排水の漏水事故が多く起きています。自分の部屋の排水管だけを交換するのであれば、数十万円の出費で済む場合もありますが、階下に排水を漏らしてしまうと、損害賠償費用が高額になり場合によっては、数百万円の賠償費用となってしまいます。(老朽化による漏水事故は個人賠償保険でも保険の適用を拒否されるケースが増えています)

古いマンションであればあるほど、排水管は階下の天井にある場合が多く、漏水事故を防止するための排水管の交換工事自体も高額になりがちで、そのため、多くの築古マンションでは排水管の交換が行われていない状態になっているところが多いです。また高経年のマンションでは排水管の錆びをそぎ落として樹脂を塗布するライニング工事を実施することで逆に漏水事故を誘発してしまうリスクがありライニング工事業者からも敬遠されがちです。

「うちのマンションは、あと10年で取り壊しが決まってるからそれまで、排水管を交換せず、なんとか事故を起こさないでくれ。」と祈っていても漏水事故が起きたら高額の出費になりますし、また排水が逆勾配で流れないため洗濯ができなくなったり、お風呂の水はけが悪いので、お湯をあまり使えないといったところも増えてきて生活に支障が出てきてしまいます。

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