2019年7月27日
この記事のカテゴリー : 流動式セラミックス方式
著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大
長期的なマンションの資産価値の維持と向上を考えた場合、どの方法をとるべきか? 従来の工法は一長一短で、どれかに決めきれないのが現状といえます。
身体にたとえるならば、血管に詰まりが出たら、詰まった一箇所を切除しても、また他に詰まりが出る可能性があります。それは、血液自体が詰まりを起こしやすい性質になっているからです。その場合は、血液をサラサラにすることで、血管を蘇らせる根本治療を考えたほうが良いでしょう。
同じように、配管を改修しただけでは、また劣化して詰まりが出るようになるでしょう。つまり、血液をサラサラにするように、配管を通す水を改質しないと、同じことの繰り返しになるのです。
そこで、配管保全の新たな方法となるのが、「水の改質」に着目して、数々の実績を上げてきた水処理装置「エルセ」です。「エルセ」は、配管保全の問題を解決して、30年以上の継続使用実績がある信頼できる工法です。
配管の閉塞が確実に改善されるか?
⇒ 分子レベルで錆こぶを徐々に剥離して閉塞を維持・改善します。
更新工事のように、工事が終わったらすぐに、新品の配管となるというわけにはいきませんが、徐々に、分子レベルで錆こぶを剥離していき、閉塞を維持・改善します。
特記:「配管の厚みを貫通しているが、錆で水漏れが止まっているような箇所」で、「エルセ」が錆こぶを剥離することで、水漏れを誘発するリスクがあります。
共用部だけか、専有部まで効果があるのか?
⇒ 共用部のみならず専有部まで保全の対象になります。
「エルセ」で処理した水の流れを見ていきましょう。まず受水槽に貯水され、屋上の高架水槽を経て、専有部に供給されます。キッチンで食事や飲み水、食器洗いに使われ、バスルームでは浴槽に溜められ、追い炊きしたのちに、排水されるといった日常生活での使用経路がイメージされます。このとき、最後に排水するまで「エルセ」の効果が持続します。
これによって、「エルセ」の装置を取り付けた先の配管(共用部の給水管→専有部の給水管および給湯管→専有部の汚水管、雑排水管→共用部の汚水管、排水管)すべてが保全対象となります。
給水管だけか、排水管まで効果があるのか?
⇒ 給水管だけでなく排水管まで効果があります。
「エルセ」は排水管にまで効果があるので、1回の施工で、給水管と排水管、同時に保全対策を行うことが可能となります。
工事期間や室内作業の有無は?
⇒ 工事期間は約半日、室内作業の必要はありません。
受水槽や直結増圧ポンプの有る無しで、タイプ別に以下に作業内容を記しました。
タイプ | 設置位置 |
---|---|
受水槽がある場合 | 受水槽の手前に1台設置します。基本的には断水不要。 |
受水槽がなく直結増圧ポンプがある場合 | ポンプの2次側に1台設置します。 |
受水槽も直結増圧ポンプがない場合 | 水道メーターの親メーターの2次側に1台設置します。 |
*受水槽がない場合は、3時間程度の断水が必要です。
*「エルセ」装置を取り付けた先の水は、排水管にまで効果が持続するので、室内での作業は一切不要となります。
維持管理に手間がかからないか?
⇒ 「エルセ」本体は、メンテナンス不要で半永久的に作動します。
「エルセ」本体のセラミックスは不純物の濾過ではなく、水の活性化を目的として、超硬質に焼成されています。セラミックスの流動攪拌による自浄効果で、本体内とセラミックスは常にきれいな状態に保たれるため、セラミックスボールの交換作業も不要です。
修繕積立金の予算内の金額か?
⇒ 世帯あたり10万~16万円程度。
更新工事では世帯あたり50万~100万円程度必要ですが、「エルセ」工法であれば、世帯あたり10万~16万円程度でできます。
リース契約の有無や支払い条件は?
⇒ リース期間8年でのリースが可能。
与信が必要となりますが、「エルセ」と「エルセ」の設置工事費は、1都3県であればリース料率1.32%、リース期間8年でのリースが可能です。また、他の地域でもリースや分割払いが利用可能な場合もあります。
電気代など稼働コストと維持費は?
⇒ 稼働コストと維持費は不要
エルセ」は配管内を通る水の水圧をエネルギー源として、「エルセ」内部のセラミックスポールを流動させるので、電気やガスといった光熱費は不要です。メンテナンスは一切必要としないので、メンテナンスコストもかかりません。
現在主流である更新工事と更生工事と、「エルセ」との工法比較をした表を下に記載いたします。