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トイレの詰まり危険度 チェックリストで今すぐ確認!あなたの家は大丈夫?
2024年11月12日
この記事のカテゴリー :
排水管の保全
トイレが詰まるトラブルは、築年数が経過するほど、発生リスクが高まります。 実は、トイレの詰まりには、住民の使用習慣だけでなく建物の構造的な問題など様々な原因があります。 今回は、マンションでよく起こるトイレの詰まりについて、 皆さんでも詰まりの危険度がわかるチェック項目についてお話します。 分譲マンションの管理組合の理事会のみなさんや1棟賃貸マンションオーナーさん、そしてマンションにお住まいの方々にとっても有用な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
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使用習慣による詰まりのリスク要因
まず、使用習慣による詰まりのリスク要因についてです。
チェック項目1. 不適切な節水対策
• a. タンク内のペットボトル設置
必要な水量が確保できず、詰まりの原因になります。
• b. 「小」の多用
水を流すレバーで「大」のほうを使わず、節水のために「小」ばかり使うと詰まりを引き起こすことがあります。
• c. リフォームで節水トイレに変更
竣工時に節水トイレでないトイレが設置されている場合、大量の水が流れる前提で設計されているため、そういったマンションでリフォーム時に節水トイレに変えると必要な水量が流れず詰まりやすくなります。
チェック項目2. 誤った使用方法
「流せる」表示への過信 「トイレにそのまま流せる」というシリーズで掃除シートや掃除ブラシ、お尻ふき、猫砂など多くの商品が販売されています。商品によっては、十分に水に溶けずに、詰まりの原因になり得ます。特にペット可の物件ではペット用の商品がトイレに流されていることが多く、注意が必要です。
チェック項目3. リスクの高い習慣
トイレにモノを持って入る トイレにスマートフォン、財布、ゲーム機、おもちゃなどを持って入ると、間違って落下させて排水管を詰まらせるリスクが高まります。
チェック項目4. 不適切な使用
a. トイレットペーパーの過剰使用 b. ウォシュレット未使用による紙の過剰消費 c. 異物を捨てる 賃貸契約のマンションでは、マナーが悪くなる傾向にあります。
構造的な原因による詰まりのリスク要因
次に、マンションの構造的な原因による詰まりのリスク要因についてです。これらは注意しようがない部分もありますが、理解しておくことが重要です。
チェック項目5. 排水管の構造
トイレから立管までの横引き配管が長い 一般的には、トイレから立管までの距離はとても短いです。 トイレから立管までの配管の距離が長い場合や曲がり角がいくつもある場合、十分な勾配がとれず排水が流れにくくなり、汚物が滞留するリスクが高まります。
チェック項目6. 配管材質の問題
鋳鉄管やライニング鋼管を使用している 排水管に鋳鉄管やライニング鋼管を使用している場合、錆びコブができて、捨てたものがせき止められやすくなります。 専有部の排水管は錆びない塩ビ管が使われていたとしても、立管とのつなぎの1m以内は鉄管を使用している場合も少なくありません。
チェック項目7. 特殊な排水構造
• a. 一番下の居住階の排水管が立管と合流している
排水管の立管や横主管は、下の階の方で詰まりやすい構造となっています。左のイラストのように、1階の排水管と2階以上の排水管が合流していないタイプの場合は、2階以上の立管や横主管が詰まっても、1階のトイレから逆流してあふれるといったことはおきにくいです。 右のイラストのように、1階の排水管が合流している場合は、立管や横主管が詰まると、1階のトイレから逆流してあふれるリスクが高くなります。
• b. フラッシュバルブ式・タンクレストイレの上位階
フラッシュバルブとは、下の画像のようにタンクが付いていないトイレの洗浄装置で、洗浄時に一定以上の水圧が必要になります。また更に下の画像のようなタンクレストイレも同様に洗浄時に一定以上の水圧が必要になります。高架水槽からの給水方式の場合、給水管内の錆びコブ等で水圧が低くなると、マンションの上の階の水圧が低くなり水が流れにくくなります。
管理組合で実施できる対策
最後に、分譲マンションの管理組合でできる、トイレの詰まりを抑えるための予防対策と、詰まりに備えて常備しておくべき備品についてお話します。
1. 詰まりの予防対策
まずは、詰まりの予防対策です。
• 対策1 住民への啓蒙活動
トイレは詰まると他の階への影響も大きいと言えます。今回お話した、トイレの使用習慣上のチェックリストを、実際に住民の方にチェックしてもらうなど、住民全体でトイレの詰まりに関して意識を高めておくことが大切です。
• 対策2 高圧洗浄の実施
高圧洗浄を実施する際、トイレは通常、対象外となっています。トイレの脱着が伴い洗浄費用が高額になることや、立管までが近いといったことが実施されない理由です。 汚水管は長年の間に、尿の成分が固まった尿石ができやすく、ひどい場合は、横引き管の配管内がかなり閉塞してしまいます。 毎年実施する必要はありませんが、トイレの排水管の立管や横主管の高圧洗浄を実施することをお勧めします。 また、屋外排水桝、屋外排水管についても、地盤沈下等で勾配がなくなっている場合もあります。状況に応じて、屋外の排水系統の洗浄や保全も必要といえます。
• 対策3 水処理システムの設置
セラミックス流動式の水処理システムを水道管の根元に一台設置すると、排水管の保全効果も期待できます。 汚物の固着防止、尿石の付着防止、配管が錆びやすい材質の場合は錆びによる漏水リスクの低減も期待できます。
専有部の共用部や排水管は、廃棄物の多さや口径の狭さ、勾配の無さなどにより、どのような材質であっても、配管の材質に関わらず、詰まりやすいといえます。取替えの必要が生じると高額になります。このような水処理システムを設置することで、排水管の保全費用を削減することが期待できます。 また排水管の洗浄の頻度も下げることが期待できます。
2. 緊急時対策
それから、詰まりが生じた時の対策例についてもお話しておきます。
• 対策4 共用備品の準備
ラバーカップやローポンプを管理組合で常備する ローポンプは、それほど高額ではないので、すぐに対応できることと、業者の出張料もかからないので、住民にとっては助かると思います。
• 対策5 信頼できる業者をあらかじめ確保しておく
緊急時の高額請求を回避できる 電話を掛けて緊急で来てくれる業者の中には、いまだに不当な請求をするところもあります。管理組合で緊急時に来てもらう業者を決めておけば安心です。
いかがでしたでしょうか? これらのチェックポイントに該当する項目が多いほど、 トイレ詰まりのリスクは高まります。 特に管理組合の皆さまは、 定期的なメンテナンスと予防対策の実施をご検討ください。 配管保全センターでは、分譲マンションの理事長さんや理事さん、1棟賃貸オーナーさんに対して、あと何年住み続けるのか、配管の材質は何か、修繕積立金の状況等を総合的に判断して、最適な配管の保全方法を無料にてご提案しております。 ご興味のあるかたは、配管保全センターのホームページのメール、
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