2023年2月1日
この記事のカテゴリー : 給排水設備の更新費用

リフォーム屋さんは、キッチンや洗面所、ユニットバス自体を新しくしたり位置を替えたり、内装を替えたりといったことは得意です。ただ、配管の取替えも得意というリフォーム屋さんは意外と少ないです。リフォーム屋さんに配管の取替えを依頼した場合、彼らが提携している配管業者に依頼することが多く、配管業者の費用にリフォーム屋さんの手数料が乗っかることになり割高になりがちです。
また、水まわりのトラブル対応業者というのは、トイレの詰まりを直したり、蛇口を取替えたりといった作業は得意なのですが、給水管や給湯管、排水管を全部取替えることまで行える業者さんは、これもまた意外と少ないです。配管の取替えを行えたとしても内装復旧は、別の業者に依頼することが多く、この場合もその業者の手数料が上乗せされて割高になりがちです。
今回のような専有部内の配管の取替えは配管工事となります。あくまで専有部内の配管の取替え作業を迅速かつ着実に行うことが得意で、床や壁を剥がして配管を取替えた後は元に戻すという簡単な内装復旧作業もできる業者を探すべきということになります。
その場合、相場よりも高めの金額で依頼してしまう可能性もありますが、実際の生の情報が得られると思いますので参考になるのではないかと考えます。
なお、管理組合としても、区分所有者が個別に配管の取替えを行った場合に、工事業者の情報を常に収集し、金額も含めてマンション内の住民でシェアできるようにしておくのも有効な手段です。
管理会社に依頼するのもいいのですが、管理会社の手数料が加算されてしまう場合もあるので、あまりお勧めしません。
リフォーム実施時に、配管業者に配管の取替えだけを依頼し、内装復旧はリフォーム業者が行うということであれば、配管取替え費用としては、
・ワンルームで3点ユニットタイプであれば10万~30万円。
・ファミリータイプあれば、20万~40万
また、内装復旧も配管の取替え業者が行う場合は、内装復旧費用込みとして
・ワンルームで壁や床の取り壊し面積が小さければ20万~50万円。
・ファミリータイプであれば、40万~80万
といったところでしょうか。
大工さんや職人さんで独立して一人で仕事を請け負っている人を「一人親方」と呼びますが、一人親方は必要に応じて2、3人の職人仲間を集めて仕事を請け負っていますから、地元でそういった一人親方を見つけて依頼したほうが確実に安いと思われます。
なお、地元の一人親方の場合、何十世帯、何百世帯もあるマンションの専有部の配管を全世帯取替えるような仕事は嫌がる傾向にあります。長期間、そのマンションでの仕事だけにかかりきりになってしまい、他の仕事を請ける余裕がなくなる結果、今まで頼んでくれていたお客さんから仕事をもらえなくなってしまう可能性があるからです。
ただ、1世帯の配管だけ取替えたいということであれば、地元のそういった一人親方さんが安いと思います。
いかがでしたでしょうか、参考になりましたでしょうか。
配管保全センターでは、戸建てやマンションの1世帯だけの配管の取替え工事は行っていませんので、1世帯だけの場合は、今回の内容を参考にしていただきご自身で地元の信頼できる一人親方さんを見つけていただければと思います。
