2025年2月16日
この記事のカテゴリー : その他 維持費削減の耳より情報

そして、修繕サイクルの問題もあります。東京や埼玉、大阪、兵庫などでは、10年に一度、外壁の全面打診が義務付けられています。
これが理由で、10年ちょっとの間隔で、足場を組んで大規模修繕を行う必要が出てきてしまい、これには大変費用が掛かりますから、結果的に修繕積立金の値上げにつながっています。
さらに、人手不足の影響で工事費用が年々高騰しています。足場を組んで短期間で大量の人数を集めて行う大規模修繕は、ますます難しく、高額になっています。
従来のロープ工法やゴンドラ工法の場合は、地上からではなく、いったん屋上に上がってから屋上からエントリーして下の階の方に下がりながら作業を行う必要があります。
長尺シート等、重いものもいったん屋上に運ぶ必要があります。
一方、リペアレールの場合は、地上からエントリーして上の階の方に上がりながら作業を行なえるので、資材をいったん屋上まで運ぶ手間がないのも、作業効率があがる要因となります。
従来のように足場を組む場合、足場がなければ何の作業もできませんから、次に足場を組むのは10年以上も先になるなら、足場があるうちに「ここも直しておこう」「あそこも修繕しておこう』と、必要のない箇所まで修繕してしまいがちになります。
リペアレールの場合は、屋上に設置するので、地上からはほとんど目立たず、外観が著しく悪くなることはないので、常設することが可能です。
なお、屋上にアンカーを打つことになりますが、屋上の防水対策もきちんと行った上でアンカーを打ちます。
常設されているのであれば、急いで、一気に修繕する必要がなく、いつでも、工事したいときにできるということになります。
上の屋上の画像は、あくまで仮設でリペアレールを設置したときの様子です。
実際に、常設する際のイメージとしては、下の画像のように、屋上にステンレスの手すりを作るようなイメージとなり、それほど場所もとらず、外観もそれほど悪くはなりません。
リペアレールの常設で、毎年必要な箇所だけ補修する「分散型修繕」が可能になり、これにより大規模修繕を定期的に行うという概念が変わるかもしれません。
結果として、修繕箇所を必要最低限に絞ることができ、修繕積立金の値上げを回避することも期待できます。
ただ、ベランダが突き出ている場合など、マンションの形状によって、リペアレールが不向きな場合もあります。
その場合、突き出た面だけ、通常のロープ作業やゴンドラ工法を併用することになります。
作業後の検証作業については、足場がないのでお客さんに直接見ていただくことは難しいですが、リペアレール工法では、作業員のヘルメットにカメラを装着して工事状況を逐一記録に撮り、作業状況を保存・提示することが可能です。
外壁全体を塗り替えるような作業でも、工事内容の透明性を確保できます。
リペアレールは、大規模修繕の費用を大幅に削減し、修繕積立金の値上げをストップさせる画期的な工法です。
マンションの維持管理を効率化し、建物の寿命を延ばすことにもつながります。
ご興味のある方は、配管保全センターにお気軽にお問合せください。
