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知らなきゃ損!ぼったくられてませんか?マンション直結増圧ポンプの交換費用の相場

2024年9月21日
この記事のカテゴリー : 給排水設備の更新費用

マンションの給水方式は長らく、受水槽や高架水槽が使われてきましたが、およそ20年前くらいから、直結増圧ポンプで給水するところが多くなりました。

直結増圧ポンプは、マンションに水を供給するための重要な装置で、経年劣化でポンプ機能が低下することから定期的に交換が必要になります。

一般的には12年~18年くらいで交換することが多く、配管保全センターでも「交換費用はいくらくらいかかりますか?」という問い合わせをよくいただきます。

ポンプの交換費用の相場なんて、水道工事業界で働いているような人でない限り、普通は見当もつきませんよね。

そのため、とんでもなく高い見積りであるにもかかわらず、そのまま総会で決議してしまう管理組合さんや1棟賃貸オーナーさんも少なくありません。

今回の投稿記事では、マンションの直結増圧ポンプの交換費用の相場について解説します。

交換を検討されている方だけではなく、受水槽や高架水槽をやめて直結増圧ポンプに切替えようとしている管理組合さんや1棟賃貸オーナーさんにとっても、参考になる情報ですので、ぜひ、最後までご覧ください。

動画

 

直結増圧ポンプ交換費用の内訳

それでは、早速、直結増圧ポンプの交換費用の内訳についてお話します。

マンションの世帯数によって大きく異なりますが、一般的にはおおよそ30世帯から60世帯程度の規模のマンション向けとしては、ポンプの本体価格の標準価格は約450万〜500万円といったところです。

業者によっては、そのまま標準価格で見積もりを出すところもあります。しかし、多くの場合は、割引された金額が提示されます。

割引いたあとの提示額としては、標準価格の35%〜50%といったところが多く、実際の見積り額としては、150万〜200万円程度といったところです。

なお、直結増圧ポンプの価格は値上がりが続いており、この価格は当投稿記事を作成している2024年9月あたりの相場の金額ですので、ご注意ください。

インターネットで検索すると、かなり安い値段で売られている場合もありますが、こういったものは、キャンセルされて横流しされたものであったりと、メーカーからの保証やメンテナンスサービスを受けられないことも多いので、お勧めはできません。

そのほか、ポンプの本体価格に加えて、ポンプをコントロールするための制御盤の設置や電気工事、既存ポンプの撤去、配管や弁類の部品代、さらに人件費といった付帯費用が必要になります。

ポンプの本体費用と、それらの付帯費用を合せて、工事費用としては250万〜400万円程度といったところが、直結増圧ポンプの交換費用の目安となります。

ポンプの本体価格は安く見せて、付帯費用を高く見積る場合や、逆に、ポンプの本体価格を高く設定し、付帯費用は安く見積る場合など、業者によって、そのあたりは変わってきます。

特に、受水槽をやめて直結増圧化する場合には、増径工事に伴って敷地内の道路等のコンクリートやアスファルトを壊すハツリ作業や、メーターバイパスユニット台などの追加費用がかかることがあります。

状況によりケースバイケースで費用が変動します。

見積り額に影響する要因

直結増圧ポンプの交換費用はマンションに住む住民の人数により大きく変動します。

人数の数え方は地域ごとの水道局によって異なります。基本的には世帯あたりの平均人数で算出しますが、地域によっては、そのマンションの世帯あたりの平均人数が実際には2.5人程度でも、4人で計算しなくてはいけないといったルールを設けている水道局もあります。

また、100世帯以上の大規模マンションでは、さきほどの相場よりも世帯あたりの費用が少なくなる傾向があり、逆に10世帯といった小規模マンションでは、割高になる傾向があります。

ポンプのメンテナンス

直結増圧ポンプは交換後にも定期点検が必要になります。また管理組合さんや1棟オーナーさんによっては、分解して整備するオーバーホールを行う場合もあります。

これらの作業は、基本的にはポンプメーカーもしくはメーカーと提携しているメンテナンス会社が行います。

メンテナンス費用を抑えたい場合は、ポンプメーカーに問い合わせて、管理会社経由ではなく直接契約できないかを確認するのもいいかもしれません。

ただ、その場合、ポンプメーカーは管理会社に忖度して、高めの見積りを提示するケースも多々あります。

給水ポンプの交換時期やオーバーホールについての考え方については、こちらの投稿記事も参考にしてみてください。

「給水ポンプの交換時期とその費用」

ポンプによって、早く壊れる物と、長く持つものがあるので、必ずとは言えませんがオーバーホールを行うとすれば、8年目に実施するのが最も効率が良いとされています。

ただ、オーバーホールすることで必ず寿命が延びるという保証はないのでご注意ください。

なお、10年を越してからオーバーホールを行っても、それほど寿命は延びないケースは多いとも言われています。

今後、マンションのポンプ交換や給排水設備の保全についてお悩みの方は、ぜひ一度、ご相談ください。ご興味のあるかたは、お気軽に配管保全センターにご相談ください。
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