それではパイプシャフト内から見ていきましょう。
① 施工前の配管ですが、水道メーターから先は給水管は分岐させて、一方は床下を通して浴室へと配管されています。もう一方はパイプシャフト内にある給湯器に配管されています。給湯器から出ている給湯管も床下を通して浴室へと配管されているのがわかります。
② 浴室にパイプシャフトから新しい配管を通すための孔を空けます。
③ 施工後の青い配管は給水管、赤の配管は給湯管です。
浴室
次に浴室を見てみましょう。
① 浴室内に既存の点検口があります。この点検口から蛇口へ配管できるため、今回は浴室の壁を壊すことなく、楽に配管作業が行えました。
② 点検口を開け、既存管と蛇口を撤去します。
③ パイプシャフトから新規配管を点検口まで伸ばしてきて、浴室の蛇口につなぐ配管とキッチンのほうに向かう配管に分岐させます。
④ 蛇口と新規配管をつなぎます。
⑤ 施工が終わり次第、既存の点検口を閉じます。
トイレ
次はトイレです。
① 新規配管を通すために、トイレの床に孔を空けます。
② 洋室の床を開口して、浴室からキッチンに向かう給水管を分岐させてトイレへと配管します。
③ ②の開口部から①で空けた孔まで架橋ポリエチレン管を通して、床上でタンクとウォシュレットに配管し直します。なお、②の開口部から①の孔までの最短距離上には、排水管等があったため、架橋ポリエチレン管は排水管等を迂回するように遠回りして配管しました。
キッチン
次にキッチンを見ましょう。
① キッチンの下に既存の給水管と給湯管が配管されているのが分かります。
② 新規配管を通すためにシンク内の床を開口し、既存管を撤去します。
③ 新規配管をつなぎます。
④ 開口した部分を復旧します。
洗濯機
最後は、ベランダにある洗濯機への新規配管です。
① ベランダにある洗濯機の蛇口近くの床を開口します。
② 蛇口のある裏側の洋室の壁を蛇口の高さまで開口し、新規の配管を取り付けます。
③ 壁の裏まで来ている新規配管と蛇口を取り付けます。
④ 壁を復旧します。
⑤ 床のフロアタイルを全面張り替えます。
⑥ 張り替える範囲ですが、玄関からの廊下と洋室との間に仕切りがあれば、洋室だけ張り替えればよかったのですが、今回は、洋室と廊下の間に仕切りがありませんでした。その場合、洋室だけを張り替えると見た目が悪くなるため、玄関までの床を全て張り替えました。