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高圧洗浄を断られる老朽化した排水管に低圧ムース洗浄!

2022年6月24日
この記事のカテゴリー : 排水管の保全

築40年以上のマンションの場合、老朽化した排水管に高圧をかけて洗浄を行うと、排水管が破損したり、洗浄ワイヤーが排水管を傷つけてしまうことで、漏水事故を引き起こすリスクが高くなります。

多くの高圧洗浄を行う業者は、洗浄作業中に漏水事故が起きて、責任を負わされるのを避けるため、一定年数以上たったマンションの高圧洗浄を請け負わなくなる傾向にあるといえます。

そのため、マンションによっては、洗面所やお風呂の水はけが悪かったり、詰まりによる排水の逆流が起きていても、高圧洗浄を業者から断られて困ってる組合さんも多いのではないでしょうか。

これに対して、最近、低圧ムース洗浄という配管に負荷をかけない新しい洗浄方法を知る機会がありました。これなら困っている管理組合さんにいい情報になると思い、今回の投稿記事では、老朽化した排水管でも洗浄できる特許取得済の「低圧ムース洗浄」をご紹介させていただくことにしましたので、是非最後までご覧ください。

低圧ムース洗浄のご紹介動画

まずは、低圧ムース洗浄とは、どういったものなのか? この技術を開発した環境アコロさんのホームページに掲載されている動画をご覧いただくのが、一番わかりやすいと思うので、ここで動画の中から一部抜粋してご紹介します。

低圧ムース洗浄抜粋動画(環境アコロ社作成の動画より抜粋) 

 

高圧洗浄との比較

まず、一般的な高圧洗浄と低圧ムース洗浄との比較を表①に記載しましたのでご覧ください。

表①

① 洗浄作用が及ぶ距離

まず、高圧の水やムースがどのくらいの距離まで届くかですが、専有部の排水管は口径が細く曲がりくねった配管なので高圧洗浄では、キッチンや浴室から入れた洗浄ワイヤーが立管まで届かない場合があります。一方、低圧ムース洗浄では、距離的には配管内で3km先までがムースが到達可能ですから、口径が細く曲がりくねった配管でも立管まで着実に到達することができます。

② 水圧による配管の破損リスク

高圧洗浄の場合は、かなり高い水圧の水が配管に直接噴射されるので、老朽化が激しい配管に実施した場合は、配管の破損リスクがあります。低圧ムース洗浄の場合は、文字通り低圧で、配管を傷めない程度の圧力しかかからないので、配管に洗浄を実施した破損リスクは低いと言えます。

③ 洗浄ワイヤーによる配管の破損リスク

高圧洗浄時に洗浄ワイヤーが、配管の曲がった部分、いわゆるエルボー部分を強くこすることで、老朽化が激しい配管の場合は、破損する恐れがあります。低圧ムース洗浄では、そもそもワイヤーを排水管内に挿入しないので安全です。

④ 洗浄作用

洗浄作用については、高圧洗浄では水に高圧をかけて洗浄するのみですが、低圧ムース洗浄では、化学的塩基作用で洗浄を行います。

⑤ 殺菌効果

殺菌効果については、高圧洗浄では物理的な水圧洗浄による効果のみですが、低圧ムース洗浄の場合は、化学的に洗浄するので、より高い殺菌消臭効果を期待できると言えます。環境アコロ社のホームページには、群馬大学との共同実験結果やアルカリ系洗浄剤による洗浄効果により99.9%の殺菌効果がある菌の種類についても掲載されていますので、ご覧になってみてください。また、現場に合わせて洗浄液材を調合するとのことで、どういった洗浄剤を使うのかについてもホームページ上に掲載されています。

⑥ 保証

保証については、老朽化した排水管に対しては高圧洗浄を実施する場合、なかなか保証付きでの洗浄をしてくれる業者は少ないと言えます。低圧ムース洗浄の場合は、1億円までの賠償保険に環境アコロ社が加入しており安心です。

⑦ 作業時間

作業時間については、高圧洗浄の場合はキッチンや洗濯機の排水口からノズルを挿入し、奥の立管まで洗浄するのですが、排水管内の同じ箇所を何度か行きつ戻りつさせながら高圧の水を噴射させることで配管内を洗浄するので時間がかかります。低圧ムース洗浄の場合は、1秒につき約1mの速度でムースが立管まで到達するので、高圧洗浄と比較するとマンション全戸の配管の洗浄作業が短時間で実施できます。

費用面では、環境アコロ社によると、高圧洗浄よりも若干高めの料金になるとのことですが、高圧洗浄を業者から断られている管理組合にとっては嬉しいサービスではないかと考えます。

また、業者から断られていないとしても、効果を考慮すると低圧ムース洗浄による排水管の洗浄は、有意義な場合が多いと考えます。

洗浄前と後の比較写真や、実績についても、環境アコロ社のホームページに記載されていますので、ご覧になってみてください。

環境アコロ社のその他の洗浄工法

なお、屋外の排水桝や排水管の洗浄は専有部と同様に低圧ムース洗浄で行います。

また、立管については「旋回ジェットムース工法」という洗浄方法を取り入れています。

それから、残飯や油脂分、皮脂や髪の毛などの排水管の詰まりに対しては、「旋回ジェット工法」を用います。

さらに、高圧洗浄を実施する場合には、「ブラッシュライン工法」という配管に負担をかけない方法で洗浄します。

それぞれの工法についての詳細は、概要欄に環境アコロさんのリンク先を貼っておきますので、そちらをご覧ください。

低圧ムース洗浄を検討したい管理組合さんは、環境アコロ社さんに直接お問い合わせになってみてください。

また、排水管を取替えたいと考えているが、予算不足で当面は工事を実施できないとお困りの管理組合さんには、低圧ムース洗浄の実施と、流動式セラミックス方式による排水管の延命策により、極力、排水管からの漏水や詰まりを抑えることが期待できますので、ご興味のある方は、こちらの配管保全センターのホームページのメールかお電話にてお気軽にご連絡ください。

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