2021年7月24日
この記事のカテゴリー : 勉強部屋おすすめ記事 配管に関する知識
イラスト①
イラスト①のサンプルイメージでは、赤色が給湯管です。給湯器がベランダに置かれている場合、銅管を交換する際に床を剥がしたりする面積が広くなる可能性があります。 また、給湯管が漏水した場合、階下に影響を及ぼしてしまう可能性が高いといえます。イラスト②
イラスト③
イラスト④
イラスト⑤にさきほどの配管レイアウトサンプルで、給水管のどのあたりに、継手があるのかを赤丸で示しました。床下が継手だらけだというのがわかりますね。 共用部の立管にも継手がありますが、専有部の配管よりも太くて配管の肉厚が厚いので、専有部の塩ビライニング鋼管のほうが、水漏れを起こしやすいといえます。 また、排水管が塩ビライニング鋼管の場合、錆びによる漏水に加えて、錆びコブに汚物が堆積して配管が詰まり、水があふれてくる事故も起こりえます。 排水管の立管は、部屋のトイレの裏や台所の横の裏側にある場合が多く、マンションによっては、2本も3本も立管があったりします。また、専有部の横引き管は勾配を付ける必要があり床を剥がす面積も広くなりがちです。 よって、排水管を取替える更新工事は、かなり高額になりがちです。イラスト⑤
イラスト⑥
表①
今お住まいのマンションに安心して住み続けるために、給排水管の状態を良好に保つことはとても大切です。 どの部分が最もリスクが高いのか、限られた修繕積立金の中で、いかに費用効果を高く保全していくべきなのかを早めに見極めて、保全対策をしていくことが望まれます。