排水管 詰まり対策カチカチに固まった尿石も除去エルセ 排水管の延命効果の実力
2021年4月27日
この記事のカテゴリー : 排水管の保全
やっかいな排水管の詰まり
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排水管の更新工事、更生工事は給水管よりも高額になりがちです。
給水管向けの延命装置はたくさんありますが、給水管だけでなく排水管の延命にも期待できる装置は、なかなかありません。
給排水管保全装置エルセであれば、マンションの根元に1台設置すれば、排水管への保全効果も期待できます。
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イラスト①
ここでは、エルセが排水管にも延命効果を及ぼせるのかということについて、効果が目に見えてわかりやすい”尿石の除去”を例にご説明します。
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オフィスビルや商業ビルのトイレに設置された小便器は、その排水管内を内視鏡で見てみると、画像①のように尿石がカチカチにこびりついています。
排水管が詰まると水があふれたり、ニオイの原因ともなるので、定期的に尿石を除去するための清掃作業が必要です。
除去にあたっては、薬剤を使ったり、物理的に排水管内を削り落とすなど大変な労力がいります。
尿石除去の清掃作業を実施された方は、尿石がどれだけ頑固で、それを除去するのにどれだけ大変かは、よくおわかりだと思います。
なお、オフィスだけでなく、マンションの排水管でも立管に尿石がつまって、詰まりの原因になることも築年数が古いマンションではよく見られます。
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画像①
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このカチカチにこびりついた尿石を
・いったい本当にエルセで除去できるのか
・エルセには、どれだけの実績があるのか
・またどれくらいの費用がかかるのか
といったことについて、オフィスビルや商業ビルでの事例をもとにお話します。
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画像②
かんたん設置
まずはエルセをどこに設置すればいいかということですが、さきほどのイラスト①のようにビルの受水槽や増圧ポンプの周辺に1台設置すればビル全体の配管の延命効果を期待できます。
この場合、エルセの機種が大きくなり本体価格が高額になってきます。
そこで、尿石対策だけしたいということであれば、イラスト②のような2つの設置候補があげられます。
小便器の数や利用される頻度にもよりますが、小便器へとつなぐ配管の手前に設置するスペースがあれば、「設置場所候補①」の場所が望ましいです。
ここに円筒形で小型のエルセを1台付ければいいので、これが経済的です。大きさも、高さ25センチ程度で、直径は8センチ以下でコンパクトです。
イラスト②
トイレや給湯室での水の同時使用率がそれほど高くなければ、設置場所候補②でも、さきほどと同じクラスの機種でも効果は期待できます。
トイレや給湯室での水の同時使用率が高い場合で、設置場所候補②に設置する場合は、もう少し大きめの機種を設置する必要があります。
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イラスト③のように、エルセは装置の下から上に水が流れるように垂直に配管します。エルセを通った水は、尿石の付着防止、剥離・軟化の促進効果を期待できる水になります。
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イラスト③
エルセの原理については、
こちらの動画の3分1秒あたりからご覧になってください。
装置を動かす動力は、水圧だけで電気代は不要です。カートリッジ交換の必要もなく装置自体はフリーメンテとなっています。
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エルセ内を水が流れ、その水が小便器⇒排水管と流れるだけで、尿石が徐々に剥離・軟化していくことが期待できます。
画像③は某合同庁舎の小便器の排水管で、3カ月でほぼ尿石が剥離したのがわかります。
特にこの小便器は利用頻度が高かったので、エルセを通った水がたくさん流れることになり、効果が出るのも早かったといえます。
効果の出る期間は、現場現場で異なります。
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画像③
効果としては、更に以下の効果を期待できます。
尿石除去のための薬剤を使う必要がなく、尿石除去の掃除をするための労力と費用を抑えられます。
イラスト④のように、エルセを付けたあとの給水管(青色の配管)と排水管(茶色の配管)では、尿石だけでなく配管の錆びコブの付着防止、剥離・軟化の促進効果もあり、給水管・排水管の延命につながります。
イラスト④
検証を行った具体例
JR西日本の新幹線の男子トイレでの検証
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1993年にJR西日本が検証・報告を行い、「電車」という業界雑誌に掲載された検証結果です。
イラスト⑤のように新幹線のそれぞれの男子トイレの手前にエルセを1台設置しました。
指のマークで指したタンクや排水管の箇所を調査して、明確な尿石の剥離、付着抑制とニオイの軽減効果を確認できました。
イラスト⑤のタンク①の交換頻度を下げられることがわかりJR 西日本の新幹線、全対象車両367両に設置した場合の投資効果は5年で7600万円と試算されて全車両への採用が決定しました。
北陸新幹線が敦賀駅まで延伸されますが、それにともなう対象の全車両にも設置されることが決まっており、設置から実に30年近く、エルセが継続して評価されていることがわかります。
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イラスト⑤
日本道路公団 パーキングエリアでの検証
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1995年に日本道路公団が検証・報告を行い、「ハイウェイ技術」という業界雑誌に掲載されました。
テストケースとして1カ所のパーキングエリア内の男子トイレと受水槽の間にエルセを1台設置し、JR西日本と同様の効果を確認できました。
イラスト⑥には他の装置との比較結果を記載しました。
各パーキングエリア、サービスエリア内の小便器の年平均2回の尿石除去の清掃頻度を軽減できると判断し、管轄内の全パーキングエリアへの採用が決定し、その後も全国各地で採用されていきました。
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イラスト⑥
納入実績
エルセの納入実績は、公的機関のビルや学校・病院、工場、家庭向け等すべてを含めると累計で3万5千台以上となります。
設置してから連続して稼働している最長年数としては、30年以上で現在も稼働中です。
尿石対策関連の納入実績としては、
・西日本新幹線全車両 1995年採用開始
・北陸新幹線(JR西日本)にも全車両採用
・金沢-敦賀延伸に伴う(JR西日本)新編成にも全車両採用
全国のJR駅舎、車両に多数採用
・全国のパーキングエリア、サービスエリアに多数採用
・スーパー オークワ 14店舗設置済み
その他にも
・陸上自衛隊各所、日本生命ビル、沖縄電力本社ビル、入国管理局庁舎、 TBS放送局、新宿野村ビル、伊藤園台東浅草ビル、明治生命館、広島バスセンター、宮崎空港ターミナルビル、関西学院大学、ドコモビル各所 この他にも多数あります。
導入事例
某大手家電メーカーの事務所 小便器排水管の尿石剥離の経過検証
イラスト⑦は某大手の家電メーカーの事務所でのエルセ設置前後の内視鏡検証結果です。
カチカチに固まっていた尿石が1年後には綺麗に剥離されました。

イラスト⑦
某JR駅舎の小便器の排水溝の臭いの経過検証
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イラスト⑧は某JR駅舎の小便器の排水溝の臭いを継続して測定していった結果です。小便器の手前でなく受水槽の1次側にエルセを設置して、小便器2台の排水溝の臭いを測定しました。
180日後には刺激臭が大きく改善されました。
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イラスト⑧
某パチンコ店の小便器の排水溝の尿石剥離の経過検証
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イラスト⑨は某パチンコ店の小便器の排水溝の設置時と半年後の状況です。
半年後には、かなり尿石が剥離されたのがご確認いただけます。
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イラスト⑨
オフィスビルの小便器の排水溝の尿石が軟化した状態
こちらはエルセ設置後、3ヶ月後に尿石がどれだけ軟化したかをご覧いただける動画です。
通常では、カチカチな状態ですが、棒でこそぎ落とせるまで軟化しているのが、わかります。
動画:11秒
尿石が軟化した状態
費用サンプル
例① オフィスビル:各フロアの使用頻度の高い男子トイレに小便器3台
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イラスト⑨で設置場所候補①に設置したケースでは、設置工事費込みで各フロアごとに税込み約30万円といった見積もりになります。
トイレを同時に利用する人が多ければ、瞬間的な利用水量が多くなり、上位機種の設置が必要になる場合もあります。
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イラスト⑨
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イラスト⑩のように、設置場所候補②に設置したとしても、同時に利用する人がそれほど多くなければ場合によっては、同額での見積もり額となります。
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イラスト⑩
例② 受水槽の手前に1台設置
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イラスト⑪のように受水槽の1次側にエルセを1台設置するケースです。
ビル全体の水の利用量に応じたエルセを設置するため、エルセの本体価格はさまざまになります。費用としては、ビル全体の配管を取替える費用の5分の1~10分の1の費用が目安となります。
設置効果は、さきほどの例①と同様の効果ですが、小便器の排水管だけでなく、他の給水管・排水管に対するサビ防止対策にもなり、ビル全体の配管を保全するための費用の削減効果を期待できます。
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イラスト⑪
エルセは体にも優しい水で、病院、学校、飲食店、新築の戸建てにも、数多く採用されています。
30年以上の継続利用実績のあるエルセにご興味のある方は、お気軽にお問合せください。
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