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火災保険申請代行詐欺にご注意を

2020年3月12日
この記事のカテゴリー : 漏水に関する保険

著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大

詐欺被害件数が増加の一途です

  • 図1
  • 保険金を使って修繕ができますと勧誘してくる詐欺が年々増加しています。
    図1は独立行政法人国民生活センターが出典のグラフですが、「火災保険を代わりに申請し保険金を使ってリフォームしましょう。」という類の詐欺です。
    申請代行の全てが詐欺というわけではなく、リフォームとの抱き合わせの提案をしてくる業者による被害が多いというのが実情です。

    代表的な詐欺の手口としては、
    ・申込時に手数料、キャンセル料に関する説明がなく50%といった手数料を支払わされる
    ・ブルーシートをかけて壊され、その部分と合わせて修理させられる
    ・保険金がおりる前に工事を開始され保険金で足りなかった多額の費用を請求される
    ・うその理由で保険金を請求
    といった内容です。

 

動画

 

戸建てだけでなくマンションでも多くの被害にあう可能性が高いです

こういった詐欺は、戸建てにお住まいの高齢者の方が被害を被るケースが多いですが、油断をしていると管理組合様や賃貸オーナー様も被害にあう可能性は高いのでご注意ください。

そのために、まず管理組合様や賃貸オーナー様が認識すべきこととしては、
当たり前ですが保険金がおりてから工事開始すべきです
悪徳業者は保険会社のブラックリストに載っています⇒悪徳業者だけでなくマンション自体もブラックリストに載っている可能性があります
悪徳業者が関わっていれば保険金が大幅減額の可能性⇒経年劣化の漏水事故は、そのうち拒否される可能性があります
そもそも手数料を支払う必要があるのか考えてください⇒保険代理店や自分でも申請できます(大事な修繕積立金を無駄にしないでください
最も気を付けるべきは自分たちが詐欺の加害者になってないかということにご留意ください

火災保険で「経年劣化でも保険が出る」と言い切る代理店には注意が必要です。ほとんどの場合、別の名目で保険金を申請していると考えられます。

【関連ブログ】 ⇒保険適用外となる漏水事故事情

調査費用特約で修理までしてしまうというケースは、かなり多くみられますが、それ自体も厳密にいえば詐欺行為です。

保険会社は様子を見ているだけで、損保会社を取り巻く環境が厳しくなっている流れの中で、自分たちが詐欺の加害者として保険会社から訴えられる可能性もありますので、ご注意ください。

なお、加害者として訴えられるまでいかなくても、保険金の大幅減額・保険料の大幅値上げ・保険の継続加入の拒否は、現在でも散見され、実際にお困りの管理組合様、賃貸オーナー様は数多くいらっしゃいますので、常日頃の給排水管の保全は怠りなく行われることを強くお勧めいたします。

また、繰り返しになりますが、保険申請を代行することで手数料を2割~5割徴収するサービスの営業が管理組合様や賃貸オーナー様のところにもかなり多く来ています。
代行を依頼しなくても、自分たちで申請すれば手数料は一切いりません。

また、申請代行を提案してくる業者は、うその理由で保険金を申請するケースが多いので、自分たちが詐欺の加害者になってしまうリスクが高くなりますので、くれぐれもご注意ください。
安易に代行を依頼することで、大切な修繕の原資を手数料として失ってしまうことは避けることをお勧めします。

  • 【関連動画】

    動画10分25秒

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