給排水管保全 水処理システムを共同開発 保全効果の継続性を目視で確認できる! - 配管保全センター株式会社
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給排水管保全 水処理システムを共同開発 保全効果の継続性を目視で確認できる!

2024年12月17日
この記事のカテゴリー : 流動式セラミックス方式

2024年12月12日に投稿した記事
あなたのマンションは大丈夫? 劣化した配管に超驚き!! リアル画像で実例紹介!!
はご覧いただけましたでしょうか? 

この投稿記事をご覧になった方は驚かれたかと思いますが、経年でマンションの給排水管は思った以上に劣化しているということがお分かりいただけたかと思います。

この先も長く住まれるマンションですから、早め早めに配管の保全をしていくことはとても大切です。

ただ、全ての配管を取替えることが理想ではあるものの、修繕積立金の状況や、いつまでそのマンションに住み続けるのか、管理組合主導で漏水しやすい専有部の給湯管を取り替えることができるのかといったさまざまな要因で、すぐに配管を全て取り替えられないというのが、多くのマンションの実情でもあります。

今回の投稿記事では、全ての配管を取替える前の延命処置として、もしくは、管理組合では全更新でなく部分補修していく方針をとる場合、どのような延命装置が望ましいのかというお話をいたします。

また、配管保全センターが今回、メーカーと共同開発した「配管の保全効果を目視できるマンションに特化した水処理システム」についてもお話します。

配管の延命に関して検討されている分譲マンションの管理組合さんや1棟賃貸マンションオーナーさんには、とても有益な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。

動画

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■どのような配管の保全装置が望ましいか?

マンションの配管の漏水事故で、国内で頻発しているのは、専有部内の銅管の材質の給湯管です。築70年以上住み続けるのであれば、給湯管は優先的に取替えるべきと考えます。

その際、専有部の給水管は給湯管とほぼ同じルートですので、一緒に取り替えても工事費用はほとんど変わらないですし、住み続けながら1日~2日、長くても3日で更新できますので、専有部の給水・給湯管を優先的に取替えていくことをおすすめします。

とはいえ、全ての世帯の専有部の給水・給湯管を取替えるには時間がかかると考えられます。

それまでの間、専有部の配管からの漏水をできるだけ抑えるために、配管の保全装置を導入することが望まれます。

また、マンションの排水管は、築年数が経過すると、錆びや破損による漏水、それから配管内に汚物等が体積して詰まり、水が逆流してあふれ出て来るトラブルが多発しています。

排水管の取替え費用は、給水管の取替えよりもかなり高額になりがちなので、排水管にも保全効果が及ぶ保全装置を設置することが望ましいといえます。

マンションの配管を保全する水処理装置には、電流方式やセラミックス方式、脱気式とさまざまな方式がありますが、保全装置を導入するにあたっては、排水管への保全効果が確かなものを推奨します。

排水管に効果があるといっている保全装置メーカーが増えてきていますが、過去の検証データ等をしっかりと確認されることも大切です。

排水管への保全効果がある装置として、配管保全センターでは「流動式セラミックス方式」の水処理システムを推奨してきました。

流動式セラミックス方式の水処理システムは、給水管だけでなく、排水管の保全効果もあり、のちほどご説明しますが、長期間にわたる検証結果でも、際立った実績をあげています。

「流動式セラミックス方式」は、円柱型の装置内に、水道水を下から上に通過させることで、セラミックスボールが自由に流動して、装置内で水を撹拌させます。

その過程でセラミックスボールと水道水が接触しあって、水道水が人間の体にも良いといわれる抗酸化能を持つ水に改質されることで、錆びやスケールの付着を防ぐ効果を期待できます。

給水管だけでなく、この水を使って流された排水管内でも、油等の堆積物を固まりにくくする効果が期待でき、給水も排水もカバーする一挙両得といえる水処理システムといえます。

■給排水管を延命する水処理システム導入後の結果検証

それでは、「流動式セラミックス方式」の水処理装置の、検証結果をご覧いただきましょう。

まず、昨年11月に公開した投稿記事で「流動式セラミックス方式」のエルセという水処理システムの効果について解説しています。

装置設置後21年目のマンションで、屋外の排水管内の固着した堆積物が徐々に剥離されて、21年目の検証ではほぼ堆積物がなくなったという事例をご紹介させていただきました。

また、同じマンションの給水管内では、ほとんど錆びが付いていない状態であるとわかりました。

一般的には築25年を過ぎると配管内にヌメリが付着して茶色に変色していくのですが、装置設置後ではヌメリもほとんど付着していないことが確認されています。

ただ、このような装置内のセラミックスボールは、「長い間に装置内で摩耗して無くなってしまうのではないか」「不純物が表面に付着してヌメリができて、すぐに効果がなくなってしまのではないか」と、思われる方も多くいらっしゃることと思います。

それに対して、流動式セラミックス方式の水処理システムを設置して14年後のマンションの検証結果をご覧ください。

セラミックスの表面は綺麗な状態を保ち、計測したところ、重さも変わらず摩耗もしていないことが検証されました。

また、さきほどご紹介した昨年11月の投稿記事でも国交省の建物内の配管保全として、24年前に設置された水処理システムの装置内を検証したところ、装置の蓋を開けると、こちらもセラミックスボールの表面はとても綺麗で、摩耗もしていなかったことが実証されました。

流動式セラミックス方式の水処理システムの特徴

配管保全センターでは、このたび日本治水販売株式会社と共に、流動式セラミックス方式の水処理システム『エミール』を基にマンション用に特化した製品を共同開発しました。

まず、流動式セラミックス方式の水処理システムである「エミール」の特徴について簡単にお話しします。

一般的なセラミックスボールは表面に無数の孔があいている多孔質で、経年により無数の孔に水道水内の不純物や雑菌が入り込み、セラミックスボールの表面にヌメリが付着していきます。

さらに、一般に販売されている多くのセラミックス系の水処理システムでは、装置内にセラミックスボールがぎっしり詰まって充填されているため、水を通しても水流によってセラミックスが動かず、セラミックスの表面にヌメリがつきやすくなるといえます。

汚れが付きだすと十分な効果を発揮できないため、定期的にセラミックスの表面を洗浄する必要が生じます。

実際に画像でご覧いただきましょう。右下は、セラミックスが動かない水処理システムで設置1年後に、どれくらいセラミックスボールが汚れいているかを検証した際の画像ですが、セラミックスボールはかなり汚れている状況といえました。

これに対してエミールは、装置内のセラミックスボールが流水によって流動して衝突を繰り返すので、半永久的にヌメリがつかない状態となっています。

エミールでは装置内のセラミックスボールの状態を見ることができる覗窓がついており、セラミックスの表面が綺麗で、摩耗せず、適度に流動していることが、簡単にいつでも確認できます。

こちらは、覗き窓からセラミックスボールが流動している状況を確認している動画です。

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「衝突を繰り返すと、セラミックスボールが摩耗してしまうのでは」と、心配されるかもしれませんが、これらの製品に採用されているセラミックスは一般的なモノとは異なり、大変強度が高く、ナイフで傷をつけようとしても表面に傷がつかないほどで、全く摩耗することがありません。

それにより、エルセやエミールのセラミックスは、半永久的にヌメリが付かずに綺麗で摩耗することもなく、その効果を持続させることができるといえます。

そして、機種によって数万~数十万粒になるセラミックスボールを、いびつな形をを選別する機械で取り除きます。いびつなものが選別されている様子を動画でご覧ください。

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最終的には1粒1粒手作業で品質を確認したうえで出荷しています。

セラミックスの十分な表面積量と、適切な衝突・流動を継続させることができる仕組みによって半永久的に効果が継続し、給水管だけでなく排水管の保全効果も期待できることとなります。

流動式セラミックス方式の水処理システム共同開発の背景

流動式セラミックス方式のシステムでは、装置内でセラミックスと水道水がどれくらい接触するか配管の保全効果を高められる水になるかどうかの決め手となるといえます。

セラミックスと水との接触度合いはどこで決まるのかと言うと、セラミックスの表面積と接触時間で決まります。表面積が大きければ大きいほど、接触時間が長ければ長いほど、接触度合いが大きくなります。

接触度合いに関しては、先ほどお話ししたセラミックスボールの表面がヌメリで汚れることなく、綺麗な状態を維持できているかどうかも大切な要因となります。

まとめますと、セラミックスに十分な表面積量があり接触時間も長いこと。適切な衝突・流動を継続させることでヌメリがつかないように自浄効果を発揮できること。

これら2つをクリアするセラミックス量を計算したうえで、さらに、マンションの世帯数や水道水の使用量など、状況に合わせて適切な量のセラミックスボールを充填させることがポイントとなります。

では、改めて配管保全センターが日本治水販売株式会社さんと共同開発しましたマンションに特化した水処理システム『エミール・HM型』についてお話しいたします。

この製品はそれぞれ異なるマンションでの水道水の利用状況に応じて、装置内のセラミックスの充填量を最適化しています。

住民の方からは、「蓋を開けなくても、装置内の状態が見えるようにならないのか」「 目で確認できたらそのほうが安心できる」という声を良くお聞きします。

そこで、そのようなご要望に応えるべく、共同開発した「エミール・HM型」にも覗き窓をつけました。

この覗き窓によって、セラミックスボールが汚れていないか、摩耗してなくなっていないかといった不安も解消されるでしょう。

いつでも見ることができますので、管理組合の皆さんやマンションオーナーさんも安心して装置の稼働状況を確認でき、これにより、装置の信頼性と配管保全の効果を実感できます。

「エミール・HM型」は、従来のエミール製品よりもセラミックスボールが多く充填されています。

それにより、セラミックスの表面積も水との接触時間も長くなるのですが、それに伴い覗き窓の位置も、従来のエミール製品とは異なる位置にしてセラミックスの流動状態を確認できるようにしています。

一般的なセラミックスの延命装置はセラミックスが動かずに固定されていますが、それらとは異なり、装置内で流動性が保たれているので定期的な洗浄費用も不要で、電気代もかからないフリーメンテナンスの装置となります。

信頼の導入実績

もともとエミールはその効果と信頼性が認められ、トヨタ自動車や京王電鉄といった大手企業で配管や設備の保全目的で継続的に採用されています。

また、マンションの給湯器としても使われているエコキュートに標準装備している給湯器メーカーもあります。

健康意識が高いユーザー向けのハウスビルダーや戸建ての建材商社を通して戸建て住宅にも多数導入されています。

水道局の水源地では、地域の住宅や公共施設の配管保全の目的でエミールを設置しています。

さらに、調理でよく使われるスチームコンベクションのスケール対策としても大手厨房メーカーに採用され、大手フランチャイズ系の飲食店に導入されています。

このように、健康面、配管の保全面といった様々な領域で、15年近い実績を誇っており、現時点でも、多数の大手企業に導入されている確かな実績がある製品といえます。

マンションの配管保全に特化した「エミール・HM型」にご興味のある方は、配管保全センターにご連絡ください。

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