2024年5月12日
この記事のカテゴリー : 排水管の保全

本来、立管は専有部からではなく立管そのものを洗浄すべきとされていますが、オーバーラップ洗浄により立管まで洗浄するのはなぜかというと、築年数の古いマンションでは、立管に高圧洗浄のノズルを挿入できる構造になっていないところが多いというのが理由です。
ただ、実施費用があまりにも安いと、立管のオーバーラップ洗浄がされずに、立管の詰まりを誘発しがちになりますので、あまりに安い場合には注意が必要です。
また、下のイラストのように毎年、高圧洗浄を実施し続けることで、高圧洗浄のコードが、塩ビ管の曲がり角、いわゆるエルボー部を擦り続けて塩ビ管が破損するリスクが高まりますので、これに関しても注意が必要です。
さらに、専有部の排水管の材質が塩ビ管ではなく鉄管系の場合は、築年数が経つほど、鉄の錆びによる腐食で配管の厚みが薄くなり、高圧洗浄作業中に漏水が起こる可能性が高くなります。
配管が鉄管系で築年数が経っている場合は洗浄作業を業者から断られるマンションも増えてきます。
