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時短で低価格!! 炭酸ガスによる安全な給水・給湯管洗浄「ジェットバブル洗浄工法」

2023年7月14日
この記事のカテゴリー : 給水・給湯管の保全

多くの分譲マンションでは、排水管の高圧洗浄は定期的に行っていると思いますが、給水管・給湯管はほとんど洗浄を行っていないのではないでしょうか。

築20年を過ぎてくると、排水管だけでなく、給水管や給湯管の配管内部も、もらい錆びや雑菌の繁殖によるヌメリで、どんどん不衛生になっていきます。

下の画像は、そういったもらい錆びやヌメリが付着した給水管・給湯管のサンプルです。

最初は、配管内も地肌が見えていて、きれいなのですが、20年を過ぎると、配管内は付着物により茶色くなり、地肌も見えなくなっていきます。

架橋ポリエチレン管やポリブデン管等の錆びない材質でも、雑菌によるヌメリが付着するので放っておくと衛生上よくありません。

そこで、給水管や給湯管を洗浄しようということになりますが、その際の洗浄工法としてよく用いられるのが、「オゾン洗浄」や「クエン酸洗浄」です。

配管保全チャンネルでも、2年以上前に「給水管洗浄 WASH工法のご案内」というタイトルで給水管の洗浄工法をご紹介いたしましたが、今回は、水道局の本管の洗浄でも用いられている、「ジェットバブル洗浄工法」またの名を「高速炭酸水洗浄工法」という工法をご紹介します。

「ジェットバブル洗浄工法」は洗浄作業の工期が短く、費用も給水管だけではなく給湯管も洗浄して世帯あたり2万円前後と、従来の工法と比較してかなり安く実施できます。

これは耳寄りな情報だと思いますので、ぜひ、最後までご覧ください。

動画

 

ジェットバブル洗浄工法の概要

それでは、概要をご説明します。

ジェットバブル洗浄工法は、配管内に炭酸ガスを注入して、炭酸ガスの弱酸性の効果により赤錆やヌメリ・汚れを分解洗浄する工法です。

炭酸ガスは飲料用として用いられる安全なもので、他に薬品は一切使用せず、環境にも優しい工法といえます。

オゾン洗浄やWASH工法は、圧縮空気を配管内に注入し、配管にぶつかる圧縮空気の衝撃力と空気の泡が弾ける力を利用して洗浄します。

一方、ジェットバブル洗浄工法では炭酸ガスを注入しますが、炭酸ガスの気泡は空気の泡よりもかなり小さく、弾ける泡の量も大量となり、その高い洗浄力により1世帯あたり、給水管と給湯管を10分程度で洗浄することが可能となります。

ジェットバブル洗浄工法は、配管を傷めることなく、配管内をしっかり洗浄でき、しかも、工期や断水時間が短く、費用は極めて低コストで、まさに給水・給湯管洗浄の決定版と言えるのではないでしょうか。

ジェットバブル洗浄工法の実績 

ジェットバブル洗浄工法は、25年以上利用されている工法で、水道局の本管での洗浄実績も多数あります。

当然、マンションでも多数の実績がありますが、そのほか、学校や病院などの公共施設やホテルなどの配管の洗浄実績も多数あります。

洗浄作業当日の流れ

それでは、洗浄作業を実施する当日の流れをご説明します。

なお、40世帯程度までであれば、1日で洗浄可能です。

洗浄日当日は洗浄作業が終了するまでは全世帯断水となります。

1.  3トンの洗浄トラックを駐車して準備します。

2.  地下や1階にある給水ポンプの2次側等から炭酸ガスを注入できるようにセットします。

3.  全世帯の水道メーターのバルブを閉め、水が使えない状態にします。

4.  ポンプから最も離れた部屋から洗浄を開始します。洗浄対象の世帯の水道メーターのバルブのみ開けて、ポンプの二次側から注入された炭酸水をその世帯の給水・給湯管に引き込んで洗浄します。台所、洗濯機、洗面、浴室、トイレの各蛇口を開き、洗浄後の炭酸水を排出させます。世帯あたりの洗浄作業時間は10分程度です。これにより、ポンプの二次側の共用部給水管から、それぞれの世帯の専有部の給水・給湯管をすべて洗浄することができます。

5.  同様の作業を全世帯で順番に行っていきます。

6.  全ての世帯の洗浄作業が終われば作業終了となります。

各世帯では洗浄作業終了後、すぐに水やお湯を使用できます。使い始める前に念のため1分程度、各蛇口から水を流してもらいます。

今回のジェットバブル洗浄工法に関する問い合わせは、これに関する特許技術を保有する環境アコロ社に直接問い合わせください。 また、ジェットバブル洗浄工法を含めた配管保全全般に関するご相談は配管保全センターまで、お気軽にご相談ください。
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