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お風呂の漏水を即日修復⁉ 防水工事の最前線!

2024年11月21日
この記事のカテゴリー : その他 維持費削減の耳より情報

最近では、マンションのお風呂はユニットバスが設置されているところがほとんどですが、築古マンションでは、タイル張りといったいわゆる「在来工法の浴室」のところもまだまだあります。

こういった在来型のお風呂では、排水管や排水溝の劣化による漏水だけでなく、コンクリートや防水層の劣化による漏水も発生してきます。

このような漏水が発生した場合は、コンクリートを壊して、新たに防水層を敷き直す大工事になります。何日もお風呂が使えない状態になり、何より修繕費用が高額になってしまいます。

今回の投稿記事では、在来型のお風呂の防水が劣化して漏水したトラブルを1日でしかも安価に直してしまう工法についてお話します。

同様のトラブルでお悩みの分譲マンションの理事会の方や1棟賃貸マンションオーナーさんには、とても有益な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。

防水技術の概要

今回、ご紹介する防水技術は、3年前にも当配管保全チャンネルで外壁の防水技術としてご紹介しています。

この技術はプルシエ止水工法といって、これを開発した有限会社ベイプラン社さんは、27年間にわたって、止水工事の専門業者として屋上や外壁からの雨漏りも含めた様々な漏水に独自の止水技術で対応されています。

現在、年間200件近く止水工事を行っているそうです。

後ほど動画もご覧いただきますが、漏水しているひび割れ等に、画像のような工具を使って特殊な樹脂を注入し、ひび割れによってできた空洞を樹脂で埋めることで止水します。

注入後は3〜6mmの孔跡が残るだけで、大きな跡は残りません。

特殊な樹脂の特徴としては、

・注入材の付着性が良い

・伸び率が非常に高い(920%)

・時間が経っても痩せにくい

・地震の揺れによる亀裂のずれにも追従

があげられます。マンションの外壁の厚さであれば反対側まで樹脂が到達するほど柔軟性があります。

ひび割れに樹脂を注入するイメージは、以下のようなものです。

浴室の修復工事例

それでは、実際に、プルシエ工法を使って、どのように防水工事を行うのかご説明します。

下のイラストで緑色で示したのは劣化した既存の防水層です。その下に、白色で示したように新たに特殊な樹脂で防水層を作ります。

浴室内の画像で示したように、既存の防水層の下まで一定の間隔でドリルで孔を開けていきます。

その後、開けた孔から、ノズルで樹脂をタイル下に打ち込んでいきます。

赤枠内に白い樹脂が見えますが、これは水のみち(漏水経路)を伝って、別の孔から樹脂が噴き出しているところです。

この作業を繰り返して、既存の防水層の下に新しい防水層を作ります。

なお、既存タイルは今までどおり、そのまま使えます。

こちらは、ノズルから注入した樹脂が水のみち(漏水経路)を伝って、別の孔から樹脂が噴出してくる様子を撮影した動画です。

作業は1日で完了し、工事当日の夜から問題なくお風呂を使えます。

既存の防水層の下に、新しい防水層を作るのは、熟練した技術が必要で、きちんと新しい防水層ができないと、いつまでたっても漏水は解決できません。

漏水の原因調査をして、適切かつ確実な修復作業を、1日でこなしますが、費用としては、さまざまな条件で変動しますが、在来型のお風呂の場合の目安としては20~30万円といったところです。

一般的な工法の場合は、コンクリートを壊して復旧するといった大工事となり100万円近くかかる場合もあります。

プルシエ止水工法の幅広い適用範囲

プルシエ止水工法は、在来の浴室の防水だけでなく、マンションのあらゆるところで雨漏りや湧き水の浸水対策に、大変有効な手段となっています。

この技術は屋上や窓、外壁からの漏水、地下室やエレベーターピットの浸水対策、さらに、専有部内の雨漏りにも非常に有効です。これまで多くの企業が何年にもわたり試行錯誤しても解決できなかった雨漏りを、手頃な価格で迅速に解決することができる画期的な技術といえるでしょう。

プルシエ工法を行っているベイプラン社のお問合せは、こちらです。

また、ベイプラン社のホームページにも、いろいろな場所での具体的な工法や、具体的な施工事例が掲載されておりますので、ご覧になってみてください。
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