勉強部屋

大規模修繕費用を見直して配管取替えの費用不足を解消!!

2024年7月16日
この記事のカテゴリー : 修繕積立金・専有部の取り扱い

最近お受けするご相談で、増えてきているのが、「配管を取替えたいが費用が全然足りないので、どうしたらいいでしょうか」というものです。

特に、今まで長期修繕計画に含めていなかった専有部の配管の取り替えを組合主導で行なおうとすると、ほとんどの管理組合さんで、修繕積立金不足になってしまうというのが実情といえます。

専有部の配管は対象外で共用部の配管のみの取替え工事だとしても、積立金が足りなくて工事の賛同を住民からなかなか得られないという管理組合さんもたくさんいらっしゃいます。

そういった管理組合さんに対して、配管保全センターでは、長期修繕計画上の共用部の給排水管の取替え費用だけではなく、大規模修繕費用そのものにも踏み込んで、無料で概算費用のお見積りをご提示しています。

そうすることで、多くのケースでは、修繕積立金の値上げや一時金の徴収、借入れを行わなくても、修繕積立金内で配管の取替えを行うことが可能となり、住民からの賛同も得やすくなります。

今回は、どのようにすれば配管の取替え費用を捻出できる可能性があるのかについてお話します。

配管の取替えを行いたいが住民からの賛同を得られずにお困りの管理組合さんにとっては、とても有益な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。

動画

 

相場よりも大幅にかさ上げされた長期修繕計画

まず、一般的な相場よりも大幅にかさ上げされた長期修繕計画の例をご覧ください。

マンション管理に対して住民の関心度が高い管理組合では、適正な価格で設定されているときもありますが、無関心な住民が多い管理組合では、ここで示したように、大幅にかさ上げされた金額で計画されている場合がよくあります。

今回の例では、共用部の排水管と給水管を合わせて、戸あたりの取替え費用の概算が150万円となっていますが、概算で200万円近くになっている管理組合さんも見受けられます。

大規模修繕費用は、何を工事対象とするかで大きく変わりますが、相場的には戸あたり100万円程度が一般的と言われていますが、実際には、今回示したように、戸あたり150万円よりもっと高めに設定している管理組合さんも少なくありません。

大規模修繕費用の無料概算見積もりサービス

大規模修繕費用にしても給排水管の取替え費用にしても、管理組合側できちんと精査していないと、相場よりも大幅に高めの費用設定を受け入れることになりかねません。

その結果、資金不足となって、給排水管の取替え工事になかなか踏み込めないことになります。

そこで、配管保全センターでは給排水管の工事をすぐにでも実施したいが、大規模修繕も2、3年後に控えており、修繕積立金不足でお悩みの管理組合さんに対して、無料で大規模修繕の概算見積もりを行うサービスを始めました。

おそらく多くの管理組合さんで、かなりの費用削減になり、それによって捻出された費用を給排水管の修繕費用に充てることができるようになるのではないかと考えています。

なお、無料概算見積りサービスのエリアですが現時点では1都3件の特定エリアとなります。

配管保全センターグループからご提示する大規模修繕の概算見積もりは、元請けをどこにするかにより異なりますが、戸あたり80万円といった100万以下となるケースが多いです。

また、配管保全センターの提携会社が共用部の給排水管の概算見積もりを提示する場合、表で記載しているように、合計で戸あたり100万円前後となるケースが多いです。

このように大規模修繕の価格見直しをすることにより、余剰資金を捻出して、修繕積立金の値上げや一時金の徴収、借入れを起こさなくても、専有部の給水・給湯管の取替えを実施できる可能性が高まります。

なお、配管保全センターに大規模修繕費用の概算をご依頼いただく場合、半日程度の現地調査が必要となることと、今までの工事履歴や見積もりの基礎となる数字、図面をあらかじめご用意いただく必要があります。

こちらから概算見積もりを提示した2、3年後に、実際に、管理組合さんが各社から大規模修繕の見積もりを取る際には、人件費や部材の値上げがなければ、概算見積もりと大きくたがわない見積りを提示できる施工業者のご紹介も可能です。

また、実際の大規模修繕が何年も先の場合でも、長期修繕計画と、金額は伏せていただいて結構ですので、前回の工事で各項目の数量が記載された見積書をご提示いただければ、かなり割高に費用計上されている項目を見つけて、費用捻出できる可能性もありますので、ご遠慮なく、お声がけいただければと思います。

今回は、長期修繕計画の費用が不必要に高めに設定されているケースでしたが、マンションを売りやすくするために長期修繕計画の費用をかなり安めに設定されていて、それがそのまま継続している管理組合さんも少なくありません。

その際は、今回のように費用を捻出することは難しく、逆に修繕積立金を値上げしなくてはいけない可能性が高いと思われます。

いずれにしろ、長期修繕計画の費用の妥当性は早めに検証することをお勧めします。

配管保全センターでは、既存の長期修繕計画の費用が、それなりに適正な価格で設定されていたり、大幅に安めに設定されていたりして、給排水管の取替え工事の費用を捻出するのが難しい場合でも、各配管の材質を考慮した漏水リスクやあと何年住み続けるのかといったことを総合的に判断して、配管の取替えの優先度を考慮し、極力漏水リスクを抑えた方針を無料にてご提示しております。

関連キーワード

キーワードから関連記事をご覧になれます。

関連記事

勉強部屋動画記事一覧をみる