2023年11月10日
この記事のカテゴリー : 排水管の保全

では、更新時期を見極めるために内視鏡調査を行った事例をご紹介します。
築50年近くのマンションで、汚水管の一斉取替えを行う必要があるのかどうかを見極めるために内視鏡調査を行いました。
住民間で、100年マンションを目指すという合意ができているのであれば、費用が掛かる内視鏡調査を行わずに、すぐに耐久性の高い樹脂管で全面更新するという選択肢もあるでしょう。
ただ、このマンションは約90世帯で、「あと、何年住み続けるか?」という明確な合意形成が住民間で得られているわけではなく、できれば、一斉更新は先延ばししたいという思いで、内視鏡調査を実施するに至りました。
排水管の横主管や鋳鉄管の立管等、3か所の内視鏡調査を行い、トイレの脱着費用を含めて、費用は15万円でした。
思っていたよりも劣化が進んでおらず、すぐに取替えることはせずに、5年後に再度、内視鏡調査をして状況を見極めるという結果となりました。
ただし、管理会社や調査会社など、業者によってはどういう結果であれ、「すぐに更新が必要です」といった提案をしてくるところもありますので、注意が必要です。
