勉強部屋

天井からの漏水発生‼ 出費を最小限にする5つの対策

2022年1月8日
この記事のカテゴリー : 漏水に関する保険

マンションにお住いの方から、「天井や壁から漏水して困っているが、どうしていいかわからない」というご相談を最近、よくお受けします。

「トイレに異物を流してしまい詰まってしまった」であったり、「蛇口を締めても水のポタポタが止まらない」といったトラブルであれば、上の階の住民の方や管理組合が関わることではないので、工事業者に依頼したりローポンプといった詰まり対策の道具を使って対応するだけで自己解決できる可能性が高いです。

一方で、天井や壁からの漏水の場合、上の階の住民や、マンションの管理組合や管理会社が絡んでくるので、まず、どこに話を持っていけばいいのか、わからないという方は多いですよね。

今回の投稿記事では、「天井や壁から漏水して困っている」というマンションにお住いの方の立場から、被害者の目線でどのようにすれば、修繕費用を負担せずに漏水を解決できるか、5つのとるべき対策をお話します。

まず、漏水事故発生後の最低限の対策としては、
ポイント①:写真を撮っておく
ポイント②:保険をフル活用する

それから事故が起きても、さらに安心して対処できるための事前対策として、
ポイント③:「水濡れ」特約に加入する
ポイント④:信頼できる保険代理店と契約する
ポイント⑤:信頼できる漏水事故受付センターと契約する
の5つです。

対策をしているかどうかで、出費しなくてはいけない金額が大きく変わってくる可能性が高いので、是非最後までご覧ください。

動画

 

ポイント① 写真を撮っておく

まず、最初のポイントですが、なによりもまず、慌てずに「写真を撮っておく」ことです。

天井や壁から漏水した場合、以下の3つが主な原因です。
(1)上の階の方の不注意で水をあふれさせてしまった
(2)マンション共用部の配管か上の階の方の配管の詰まりや漏水
(3)外壁等からの雨漏り

この中で、(1)と(2)については、後で説明する保険に加入していれば、ほぼ保険適用されます。保険申請する際に、なるべく多くの写真で証拠を示す必要がありますので、忘れずにきっちりと写真を撮っておくことが大切です。

また、漏水に気づいた日時、漏水が継続して起こるのであれば漏水しやすい時間帯、漏水した当日、前日あたりに大雨だったか、風が強かったかといった情報も記録しておけば、後日、業者による原因調査にも役立ち、早期解決が期待できますので、なるべく詳細に記録しておくことをお勧めします。

ポイント② 保険をフル活用する

次のポイントは「保険をフル活用する」です。

修繕費用も保険でカバーするための大前提として、「その漏水事故は誰の責任か」を明確にする必要がありますが、天井や壁からの漏水は、すぐに原因を特定できないことが多いと言えます。そもそも、雨漏りが原因なのか、配管からの漏水が原因なのか、配管からとしても、共用部なのか専有部なのかがわからない場合がほとんどです。

原因がわからなければ、上の階の人にも説明できません。上の階の人が不在がちで、なかなか話ができなかったり、場合によっては話がこじれて人間関係がおかしくなってしまう場合もあります。

漏水に気づいたら、まずは、管理組合に相談することをお勧めします。管理組合では火災保険の調査費用特約に加入しているはずです。この保険特約ではマンション内で起きた漏水の調査費用をカバーしていますので、この保険を使って、漏水の原因を調査してもらうことをお勧めします。

原因調査の結果、原因が共用部からの漏水だとわかった場合は、管理組合の管轄となります。管理組合の共用部の不具合部分を修繕してもらい、漏水した部屋の天井や壁、家財道具の賠償も管理組合にしてもらうことになります。

また、原因が専有部からの漏水の場合は、該当区分所有者の責任で不具合部分を修繕してもらい、漏水した部屋の天井や壁、家財道具の損害等の賠償も該当区分所有者にしてもらうことになります。

マンションによっては、管理組合も上の階の方も保険に加入していない場合がありえます。

その場合、管理組合や管理会社、上の階の方といった関係者と話がこじれてしまう可能性があります。そこで、漏水事故が発生する前にとっておくべき事前対策をあと3つお話ししょう。

ポイント③ 「水濡れ」特約に加入する

事前対策としての1つめのポイントは、区分所有者が自分自身で、通常加入している火災保険の特約として、「水濡れ」特約に加入しているかどうかを確認してみてください。

「水濡れ」の特約は、配管からの漏水による被害でも保険適用してくれる保険です。

この特約に加入しておくことで、もしも管理組合や上の階の方が保険に加入していなくても、配管からの漏水で受けた被害については、保険適用してくれる可能性が高いといえます。

なお、台風や暴風雨が原因の雨漏りは「風災」という特約で保険適用されるので、「風災」特約に加入しておくことでより安心です。

ポイント④ 信頼できる保険代理店と契約する

事前対策としての2つめのポイントは、「信頼できる保険代理店と契約する」です。

管理組合や管理会社、上の階の方が非協力的な場合、たとえ水濡れ特約に加入していても、話がうまく進まず、困ってしまう可能性もありえます。

また、経年劣化による雨漏りや配管の不具合の場合であったり、自分の部屋の給水・給湯管が自分の部屋の床下でなく自分の部屋の天井裏に配管されている場合等、使うべき保険、使えない保険が変わってきます。

マンションのトラブル対応に詳しい信頼できる代理店を通して火災保険に加入しておけば、うまく話が進まないような場合でも、代理店の方からアドバイスをもらいつつ、対応できるので安心といえますね。

ポイント⑤ 信頼できる漏水事故受付センターと契約する

事前対策としての3つめのポイントは、「信頼できる漏水事故受付センターと契約する」です。

世の中には、たくさんの「24時間かけつけサポート」といったサービスがありますが、業者によっては保険を使わせずに、法外な金額を請求してくる場合もありますので、くれぐれも注意が必要です。

自分が被害者でなく、加害者になる可能性もあります。水回りのトラブルがいつ起きても、24時間受付可能な信頼できる受付センターの番号を知っておけば安心ですよね。

ご参考までに、配管保全センターでは、3つの特徴を持ったトラブル対応サービスを提供しております。

Ⅰ.管理組合との契約が必要となりますが、24時間、無料での事故受付けが可能です。

Ⅱ.大手・準大手の各損保会社の保険を取扱っており、なおかつ漏水事故時にはどのように対応すればよいかを助言してくれる保険代理店と提携しています。

Ⅲ.保険を使った工事を常に意識しながら、下請けを使わず熟練工が対応する修理会社と提携しております。

ご興味のある方は、こちらのお問合せからお気軽にご連絡ください。
関連キーワード

キーワードから関連記事をご覧になれます。

関連記事

勉強部屋動画記事一覧をみる