2025年2月19日
この記事のカテゴリー : 漏水に関する保険

ここでの事故件数というのは、各社の査定期間内に発生した漏水等の事故に対して何件分の保険金を受け取ったかという件数です。件数の下の数値は事故頻度で、事故件数を世帯数60戸で割った数字となっています。
これは、0%、1.6%、3.3%、5%、6.6%とも読めます。各社によって異なりますが、7%を超えると保険料の大幅値上げどころか、個人賠償包括特約や施設賠償保険に加入できなくなる傾向にあります。
ちなみに、事故がゼロ件でも最も高い保険会社と最も安い保険会社では、なんと270万円以上の差があります。
保険の満期が近づき、次期保険料を見積もるときには、必ず最低限、大手損保5社それぞれから見積もりを取ることをお勧めします。
ここではE社が最も安くなっていますが、マンションによって異なりますので、必ず全社から見積もりを取ってください。
事故件数が0件から1件に増えると、C社は保険料は変わりませんが、E社は70万円近く値上がりになっています。
この場合、漏水等の事故で70万円未満の保険金が下りても、結果的に損をするということになりますね。
事故件数が1件から2件に増えると、今度はC社が200万円以上値上がりしています。
他社でも100万円以上値上がりしているところもあります。
C社の場合、2件で200万円以上ですので、1件100万円近い保険金を2件申請して200万円に近い保険金をもらったとしても、得はしないということになりますね。
事故件数が2件から3件、3件から4件と増えると、各社の基準により値上がりしない場合もありますが、C社の場合は3件から4件に増えることでまた、200万円以上値上がりしています。
ということで、どの保険会社に加入しているのか、今、査定期間内で何件事故が発生しているかによって、漏水等の事故が起きた場合に、保険申請をすべきかどうかを逐次判断することがとても大切であるということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。
最後の行に、事故0件の時と事故4件の時の保険料の差額を記載していますが、C社の場合は、500万円以上の差がありますね。
これは、例えば、1件50万円程度の保険金を4回で、合計200万もらっても、事故件数増加による保険料の値上がりにより、結果的に、300万円損するという驚愕の結果となることがわかります。
いかがでしたでしょうか。
漏水等の事故が起きて何も考えずに保険申請すると大きな損をしてしまう可能性があるということをおわかりいただけたのではないでしょうか。
今回は築40年で60世帯のマンションをモデルとしましたが、築年数や世帯数によって、保険料の値上がりの仕方は変わってきます。
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