流動式セラミックス法 エルセ

エルセ保険 経年劣化(内部腐食)の水漏れ事故をカバー

作成日:2019年7月27日 更新日:2020年9月4日
著者:配管保全センター㈱ 代表取締役 藤田崇大

適用外とされがちな経年劣化(内部腐食)の水漏れ事故をカバーする保険

一般的なマンション火災保険では経年劣化の水漏れ事故は適用外とされがちです。エルセ保険は「経年劣化(内部腐食)の漏水事故」や「漏水事故を起こした配管の交換費用」に対して保険適用可能な保険です。エルセ保険は配管を保全するための延命装置エルセの実績が金融庁に認められて誕生した保険です。エルセを導入した場合に加入者に適用されます。詳しくは動画をご覧ください。また、具体的な補償範囲やエルセ保険への加入条件については、こちらまでお気軽にお問い合わせください。

エルセ保険紹介動画/約7分02秒

マンション火災保険の場合 一般的に経年劣化の水漏れは保険適用外

「火災保険に入っているから、水漏れが起きても保険でカバーされるからだいじょうぶ」と思われがちですが、経年劣化で起きた水漏れは保険でカバーされないのをご存知でしょうか? 経年劣化の水漏れは自然現象として起こりうる必然的な事故として、未然に防ぐためには配管保全などの管理が必要と考えられているからです。配管の内部腐食による水漏れ事故が起きた場合は、管理不行き届きとして保険適用されないというのが、一般的な保険の基本的な考え方です。また、水漏れ事故を起こした箇所の配管の改修費用についても、原則として、保険適用外となっています。

エルセ保険の場合 延命装置エルセを設置すれば水漏れも保険適用に

エルセ保険の加入には延命装置エルセを設置することが前提となりますが、エルセ設置により配管保全の管理を行っていると認められます。その上で、経年劣化による配管の内部腐食が原因の水漏れ事故が起きた場合は、偶発的な事故とみなされて、保険適用されます(事故の発生原因によっては保険適用されない場合もあります)。

>>>水処理装置「エルセ」とは

経年劣化による漏水事故で階下への賠償が発生した場合

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一般的な火災保険の場合 保険が使えず求償権で請求される場合も
経年劣化による配管の内部腐食が原因で漏水事故を起こした区分所有者には、原則として個人賠償(A社の損害保険会社)は適用されません。このため、階下で被害を受けた方が加入している火災保険(B社の損害保険会社)で、被害費用をカバーするというケースもあります。この場合、保険金を支払わされたB社が、経年劣化による漏水事故を起こした区分所有者に、あとから保険金額を請求するケースもあります(B社による求償権の行使)。

エルセ保険の場合 賠償・改修費用を補償
経年劣化による配管の内部腐食が原因で漏水事故を起こした場合、配管の改修費用、階下への賠償費用とも、漏水事故を起こした区分所有者が加入するエルセ保険で補償可能です(故意の場合等、保険適用されない場合もあります)。

コラム:個人賠償責任保険包括特約にまつわる注意点

マンション内での配管の漏水事故は、共用部の比較的太くて厚い配管ではなく、専有部の細くて薄い配管で多数発生する傾向にあります。経年劣化による漏水は、原則保険適用外とはいえ、今までは、損害保険会社が保険金を支払うケースが多く見られました。

しかし、近年、築20~30年になるマンションが増えるに従って、漏水事故が多発するようになり、損害保険会社も経年劣化による漏水は保険適用外として支払いをしない意向を示すようになってきています。

注意点① 個人賠償責任保険包括特約の解約は慎重に

専有部での漏水事故の多発により、管理組合が加入する個人賠償責任保険包括特約(*)に関して、大幅な保険料の値上がりが提示されようになってきました。5年に一度の保険更新時に保険料が8倍に値上がりされたケースもあります。

大幅な値上がりのため、管理組合によっては個人賠償責任保険包括特約を解約するケースも出てきています。管理組合はこれまで区分所有者のために一括して加入していた包括特約を解約して、区分所有者それぞれに個人賠償の加入を促すケースも増えています。

区分所有者が各自で個人賠償保険に加入する手段をとる場合、加入しない区分所有者が出てくるリスクがあります。万が一、個人賠償保険に加入していない専有部で漏水事故が起こり、階下に損害が生じた場合は、住民間でのトラブルにつながりかねません。個人賠償責任保険包括特約の解約は、そのようなリスクを十分に検討して、慎重に対応していくことをおすすめします。

>>> 個人賠償責任保険に関する情報はこちらをご覧ください。

*note 個人賠償責任保険包括特約とは

個人賠償保険に加入していない区分所有者が漏水事故で、階下に多大な被害を及ぼし、賠償できない場合、マンション内の当事者同士の関係性が悪化することが考えられます。そのような事態を防ぐ目的で、管理組合があらかじめ一括して、区分所有者の個人賠償保険に加入しておくという主旨による保険です。

注意点② エルセ保険と補償範囲は異なります

個人賠償保険では、お子さんが自転車に乗っていて通りすがりの方にぶつかってケガをさせてしまった場合や、ベランダにあった植木鉢を階下の道路に落としてしまい、通りがかった方にケガをさせてしまった場合にも保険適用されます。
エルセ保険は、あくまで漏水事故に特化した保険ですので、エルセ保険に加入すれば、個人賠償保険の補償範囲を全てカバーできるわけではありませんのでご注意ください。

【関連ブログ】
保険適用外となる漏水事故事情

【関連動画】
⇒7分16秒:マンションの給排水管からの水漏れに関する保険事情と防衛対策

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